レントシーカーたち
先週末の実験教室で、
合成洗剤の凄まじい泡立ちにはしゃいできた石川です
年明けから何回かにわたって
教育についてのトピックが続いていましたので
今回も余勢を駈って行かせていただきますね!
************************************************
さて、学校教育の現状には、
― 教員の業務遂行能力不足 ―
― カリキュラム内容の偏向 ―
― 文部科学省や教育委員会など、当局の機能不全 ―
などなど、控えめに見てもツッコミどころ満載だと思うのですが、
世の中で有識者と呼ばれる人たちの多くは、
この問題を扱うことに消極的なようです
社会科学系の研究者の中にも、
教育問題を話題にしただけで、
怒りの混じった強い拒否反応を示す人たちがいます
彼らが頑なに教育問題を避けようとする理由を考えてみました
例によって、3段活用で行きまーす!!
-------------------------------------------
①自分の過去に体験したことを美化する心理的作用が働いている。
②自らの既得権益が侵されることへの怖れ。
③上述二つの要素により、この話題に触れると有力者たちの歓心を得られない。
-------------------------------------------
①について補足させていただきますと、
高学歴かつ社会で高い地位を得ている人々が、
自身の学校教育における体験談を
非常に熱心かつ肯定的に語りたがることを、
ガルブレイス先生も『豊かな社会』の中で指摘しています。
②については、
現状の教育システムを利用して権益を獲得した有力者にとって、
その仕組みを変えることは彼らの地位を脅かすことのみならず、
彼らのDNAを継ぐ子孫たちまでが、社会上昇の機会を失うことを
意識的かつ本能的に避けようとしているのではないかと考えられます。
③は言うまでもなく、有力者たちや圧力団体の不興を買いたくない一心で、
周りの顔色を伺っている状態です。
私はこれを「スネ夫効果」と呼んでいます(藤子先生ありがとう)
このようなわけで、政治家や研究者など、
有識者と言われる人たちにとって教育問題は
アンタッチャブルなトピックとなっているのかもしれません
英米では、ブレアやあのブッシュJr.ですら
教育政策の改善を掲げたにも関わらず、
日本の政治家がマニフェストにおいて
ほとんど教育政策に触れないのはイタいですね