岩手紀行 おまけ
岩手県で宿泊先に決めたのが、志戸平温泉。
私にとって初めてきいた温泉名でしたが、花巻温泉郷のなかの一箇所です。
大船渡の友人Sちゃんに、
「大船渡は意外に雪が降ることは少ないのだけれど、花巻あたりは雪深い場所ゆえ覚悟して行くように!!!」
と忠告をいただき、また、旅行日程の前しばらく降雪が続いており、公共の交通機関が乱れている模様でしたので、
考えられる限りの雪国仕様の車の装備&身支度をしました。
実は、中野、SAJスキー連盟の検定で1級所持者。
つまり、雪国にはけっこう通ったクチであります('-^*)/
なので、雪に接する心の準備はほどほど理解の範囲。
28日水曜日の明け方、地元から岩手に向かいました。
2人の運転で、途中休憩を挟みながらも明るいうちに宿につく見込みが立ちましたので、
世界遺産となった平泉に立ち寄る余裕ができました。
平泉の中尊寺最寄駐車場で車を降り、ひんやりした空気の中を参道へと歩くと、
一面雪の道。
一歩一歩、キュッキュッっと、懐かしい、質のよい雪を踏みしめる音を確かめながらのぼり、
やがて本堂へ。
お参りをしてふと横を見ると、餅つきの光景が。
食べ物には目のない中野、
吸い寄せられるように傍らに行くと、
「醤油がいい?あんこがいい?」
と一人一人に尋ねながら
「はい、口あけて~」
と、つきたての餅をそのまま絞りながら参拝者の口々に放り込んでくださっていました。
思わず、童心に返って大口を開け、思いがけない果物のゲット
楽しい時間、中尊寺の餅つきに携わる方々とお話している時、
大変美味しいつき具合に
「コネがいいですねーーー」
と、PTAでの餅つき経験を交えて話しましたら、
「じゃあ、一釜つきます!?」
と言うことで、参加しました連れ合いが。
私はというと、献上の(?)や
をいただきながら、高みの見物
かくして、世界遺産、中尊寺のお供え餅をつくと言う名誉な機会に遭遇し、
岩手入りは始まりました。
花巻に入ったところ道路の除雪は万全で、スタッドレスタイヤは不要かと思われました。
そして、一泊目は夕刻には雪がちらちらと舞っていて、露天風呂からの眺めは非日常満喫でした。
宿泊2日目の晩、やはり雪が舞い始め、
食事時にレストランのスタッフの方にゆっくり時間を過ごさせていただいてよいかどうか伺い、
厳しい寒さゆえの、
軽やかで美しい縦横無尽の雪の舞を心ゆくまで眺めながら、
これまた非日常のゆったりとした時の流れの中で食事を楽しませていただきました。
スタッフの方々の配慮はそれはもう見上げたもので、
食事の時間、一緒に場面作りに参加してくださり、
不特定多数に当てはまるマニュアルの実践ではない、
今対面しているお客様との時間の共有の中で考えられる最良のサービスの提供をしていただいていると感じられました。
また、私たち以外、誰もいなくなってしまったにもかかわらず、
周辺テーブルの食後の片づけをなさらずに、私達の時間を尊重してくださっていました。
これは、青森の「鰐カム」の理念に共通する『おもてなしの心』だと思います。
もちろん、食事を終えて、スタッフの皆様方には丁重にお礼申し上げて食事どころを後にしました。
さて、その翌日の朝。
駐車場はもちろん、我家の車のフロントも屋根も、雪が10センチ以上積もっていました
関東の常識から、出かけるには相当の時間がかかると思いきや、
ワイパーを動かしたら、一瞬でフロントの雪は吹き飛びました!!!
さすが、上質のパウダースノー
スタッドレスタイヤにも感謝しつつ
車の屋根の雪は大事に乗せたまま、一路家路へ...。
なーーんてことはせずに、道中那須高原の道の駅などで地域の買い物を楽しみつつ
大掃除を後回しにした我家へ向かったのでした。
中野