心が折れる
皆様は「心が折れる」という言葉をどのようにご理解されていますでしょうか。
一般的に耳にするのは、
大勢の中で、自分の意向が理解されず、望まない方向に物事が動いたり、
スポーツ選手のように、懸命に努めたのに結果が残せなかったり、
人間不信の状況だったり、
というように
くじけて立ち直れない状態に使われる言葉のように思います。
しかし 2010年12月6日 NHKラジオの「言葉おじさん」というコーナーで聞いた話、
江戸後期の読本『春雨物語』に
「大変なおもてなしを受け、『心が折れて』飲食した」
という件があるとのこと。
ここでは、「心が折れる」とは「気持ちを相手側に曲げる」
ことから、
「自分の主張・気持ちを曲げて相手に寄り添わす」
という、ある意味 前向きに使われています。
また、昭和初期の小説『抒情歌』では「妥協する=気弱になる」
との使い方がされています。
つまり、譲歩するといったところでしょうか。
http://www.nhk.or.jp/kininaru-blog/66935.html
このようなお話を聞くと
本来意味を尊重したいと思うのですが、
相手がそのような理解が無い場合に話がややこしくなりそうで、使うに使えない私です
以上、気になっていた言葉のご披露でした。
(台風に足を奪われ、神田で時間をすごしながら)
中野