大阪人情記 | 万世橋とわたし(神田)のブログ

大阪人情記

先週の予告に申し上げました大阪の旅編をご紹介します。


まず、東京駅から深夜の高速バスに乗り込み、おもむろに添乗員から告げられたお作法が、

・消灯したらしゃべってはいけない。

・カーテンは絶対に開けないでください。

・光を発するものの使用禁止。

まあ、当然といえば当然ですし、これまでにトラブルが起こっているためという話ですが、

関西に着くまでカーテンの外をのぞくこともできない移動って、軟禁状態で不安感が生ずるものだなーという体験をしました。

いつもは、寝床に入ると5分で寝入ってるといわれる私ですが、

初めての目的を持ったシンポジウム体験に向かう緊張からか寝つきが悪く、

深夜の2回のトイレ休憩で継続して休む状況にもなく、

朝7時ころ大阪駅周辺に降り立った私は、意識ももうろうとした状況でした。

加えて、周囲を見回してもどこに行ったらよいのかも何もわからず、一先ず移動手段の路線図入手が必須と思い、

「大阪駅はどこでしょう?」

が、大阪で発した第一声ですうー

つぎに、まずは腹ごしらえ!と、大阪だからというものを探しましたが、

開いているのは立ち食いうどん屋さんとか、マックやドトール的なコーヒー屋さんばかり。

大阪の方々でも、朝からたこ焼きとかお好み焼きを食べるわけではなく、関東の人と同じような食生活だったのかと理解し、

ならば仕方がないと、一番初めに惹かれた、古くから営業しているらしいコーヒー屋さんに入りました。

大阪駅から程近いその店は、中2階に上がるような階段があり、

店員さんはとても優しい笑顔で接客してくださったので一先ず安堵。

中は適度な広さで、お客様たちは新聞や本などを開いてゆったり過ごしているので

これまた安心して、聴講目的のホームスタート関連の資料を取り出して

サンドイッチのモーニングセットをいただきながら備えているべき知識の確認をしていました。


ですが、頭の隅にあった

「お昼はどこで食べようか」

という領域がみるみる広がり、おもむろに、お隣にいた年配男性正孝さん(仮名)に

「大阪だからって言うお昼は、何がよいでしょううーん

と伺いましたら、お好み焼きやたこ焼きは東京でも変わらなく美味しいし、

うーーーん、なんだろう、やっぱりうどんが関東とは一番違って美味しいかなーと考えてくださっていたら、

そのまた向こう隣の年配男性良男さん(仮名)が話に加わり、

というか、私はそっちのけになり、お二人で「今井」がよい、「美美卯」がよい。。。と議論になり、

結論は、御堂筋線の心斎橋で降り、難波まで歩けば道頓堀も通ることができ、大阪観光の王道である。

「美美卯」もよいが、昼ごはんとしてはちょっと高いので、「今井」でてんぷらうどんを食べるのがよかろう

ということになりました。加えて、蓬莱のぶたまんもお薦めと。

シンポジウム会場のドーンセンターに行くには、難波から千日前線に乗って鶴橋までいき、JR環状線で森ノ宮か大阪城公園で降りたらいける。

と、正孝さんが会場までの道のりを含めて説明してくださっている間に、良男さんはいつの間にかメモ帳の一枚を破って、心斎橋から難波までの道を描いて地図上で位置の確認をしてくださりました。

お二方には大変お世話になり、別れ際にはにっこり、

「気ぃつけて行きーやup

とのお言葉までいただき、心温かく、その場を後にしました。感感謝


繰り返し教えていただいたおかげで、方向的な感覚は一応備わり、経過を行きかう人に確認しながら「今井」にたどり着きましたが、開店が11時ということで時間つぶしに蓬莱の出来立てのぶたまんを店頭でおいしく頬張り、

それでも時間が余っていたので、今井のならびにあった、チョーかわいいお姉さんがいたたこ焼きやさんで一舟買い求めて今井前にあった路上の石の椅子で味わい、

ようやく入店した「今井」で、量的に悩んだ末に、無理言って早めに入れていただいたお礼の気持ちから

お薦め御膳で今井名物のてんぷらうどんやわらびもちや美味しいお料理も楽しみ、

朝方のもうろう状態から意気揚々へと気持ちを切り替えてシンポジウムに向かったのでした。


シンポジウム後は、これまた、通教同期卒仲間のOさんが、わざわざ大阪に熟知された方から情報を仕入れて下さった大阪ビジネスパーク駅近くのお店に向かい、シンポジウムの内容を見直しながら帰りのバスまでの時間を心豊かに過ごしました。

Oさんからは大阪の旅の間何度もメールをいただき、

本当に大勢の方々に助けていただきながら、自分は何とか歩き続けていけてるんだなーと、

改めて実感した車中2泊3日の【虐待予防を地域から考えるシンポジウム in 大阪】参加でした。中野