ちあきなおみ | 入来院重宏のオフィシャルブログ

ちあきなおみ

久しぶりのアメブロである。

「アメブロ楽しみなんですが、最近忙しそうですね。」

ある知り合いからこんなことを言われて驚いてしまった。

驚くと同時に照れてしまい、そして実は少し嬉しかったりした。

考えてみれば本当に長い間書いていなかった。

せっかく楽しみにしてくれている方がいるということが分かったので、久しぶりに何か書くことにした。

 

そしてちあきなおみ



2週間くらい前になるだろうか

ある週刊誌の「ちあきなおみ」に関する記事を読んだ。

記事の内容を物凄く簡単にいうと、宍戸錠が義理の妹のちあきなおみに「もったいないからカムバックしてほしい」というようなことを言っていた、というような記事だった。

「カムバック」というのは、もう一度ファンの前で歌うことを指している。

 

記事を読んで2度驚いた。

ひとつは、ちあきなおみが宍戸錠の義理の妹だということ。

僕はこのことを知らなかった。

もうひとつは、宍戸錠が「好みもあるけど、俺は、ちあきなおみは美空ひばりよりも歌が上手いと思う」と言っていたこと。

僕は、ちあきなおみが「歌が上手い」という印象をもっていなかった。

別に歌が下手だとも思っていなかったけど、ちあきなおみの歌は「喝采」しか記憶にないし、しかも、この曲も何十年(大袈裟か)も聞いていないので彼女の歌唱力については、何の感想もないというのが正直な印象だった。

 

「義理の兄」の話だから思い入れも強いのだろうと思いつつ、それにしても「美空ひばりよりも上手い」というくらいだから、それなりには上手いことも間違いなかろうと思って、僕は確認のためにユーチューブでちあきなおみの歌を何曲か聞いてみた(見てみた)。

「喝采」

「冬隣」

「ねぇあんた」

「五番街のマリーへ」

「酒と泪と男と女」

「朝日楼」

「別れの一本杉」

「矢切りの渡し」・・・・


・・・驚いた。

実に驚いた。

感動した。物凄く感動した。

ちあきなおみは、天才だと思った。



「別れの一本杉」は美空ひばりも歌っていたので聴き比べたけど、

たしかに、僕も、ちあきなおみの歌の方が好きだし、「美空ひばりより上手い」と思った。

義理の兄の宍戸錠の話はけっして大袈裟ではなかった、と思った。

 

翌日、仕事中に事務長(兄)にこのことを話した。

「宍戸錠って、実はちあきなおみの義理の兄で、宍戸錠に言わせると、ちあきなおみは美空ひばりよりも歌が上手いっていうから、昨日ユーチューブでいろいろ聞いてみたら、たしかに俺もちあきなおみの方が美空ひばりより上手いと思ったよ」

と、翌日、仕事中に事務長(兄)にこのことを話した。

すると、兄は驚くべき話をした。

「俺はちあきなおみの旦那は宍戸錠の兄だと思っていた。彼は宍戸錠の弟だったのか。あの人(宍戸錠の弟)は物凄く怖い人だった。ちあきなおみは、そりゃあ歌はものすごく上手いよ。俺は昔、ちあきなおみのバックでドラムを叩いたことがあるけど、彼女の歌でお客さんはみんな涙流すんだから」

兄は若い頃プロドラマーだったけど、ちあきなおみのバックでドラムを叩いていたことは今回初めて知った。

「演歌は、一拍子」と兄は、ちあきなおみに演歌のリズムも教わったそうだ。

「化粧していない顔にはびっくりした。30年も前の話だけど」

そんな余計なことも言った。

 

ウィキペディアで確認したら、ちあきなおみが「喝采」で日本レコード大賞をとったのは僕が小学生5年生のとき(1972年)だった。また、「喝采」以降ビッグヒットに恵まれなかったということも、今回あらためて知った。

当時の子供の多くがそうであったように、僕も小学生時代は歌番組をよく見ていた。

今思うと僕が小学生だった1970年前後は歌謡番組が全盛だった。

いい歌手が大勢いて、いい歌がたくさんあった。

僕は中学校に入学すると、友人の影響でビートルズにどっぷり浸かってしまって、以後歌謡番組を見なくなったし、歌謡曲を聞くこともなくなってしまった。

 

僕は小学生時代に、きっと「喝采」以外の歌もちあきなおみの歌は聴いていたはずだけど、彼女の歌の上手さを知るには、どうやら僕は子供過ぎたようだ。

僕は、今年もうすぐ50歳になるけど、この歳になって今更ちあきなおみの歌に凝ることになるとは。

これもユーチューブのおかげである。