夫が会社を辞めるので、さっさと今の会社の福利厚生を使い切ろうという話になった。それで、たまには家族全員で旅行に行こうと子ども達に提案したけど、全員がNO。結局、夫と2人で行くことになった。



そんな中年夫婦が選んだ旅先は広島。



交通の便が良い。

海産物が美味しいところ。

退屈しなさそう。



という条件を掲げて旅先を探していたが、新幹線一本で行ける気軽さと、海産物の恵みと観光地を抱える都市部であることで全ての条件を満たすのが広島だった。意外とこういう場所は少ない。



先ず、広島に着いてびっくりしたことは外国人観光客の多さ。広島駅では、英語、イタリア語、フランス語が飛び交い、ヨーロッパの空港で嗅ぐような香水の匂いがプンプン。圧倒的にアジア系より欧米人が多いのだ。



そして、私達が最初に足を運んだのは原爆ドーム。着いて早々、スマホで原爆ドームを撮ろうとしたら、途中何度もカメラが異常停止してしまうトラブルが起こった。足元や何でもない空は撮れるのになぜ。



原爆ドームは言わずもがな戦争遺構だけれど、すっかり観光地化して学生達が笑顔でピースサインを作って写真を撮っていた。それはそれで平和の象徴なのかもしれないが違和感。


かと言って、私達も何かしらの平和への強い思いがあって原爆ドームに来てる訳ではないので、ピースの学生達と変わらない心持ちであることは否めない。ただ、大人の振る舞いとして、こういった場所を訪れる際の配慮は必要だと思った。



外国人達は熱心に説明書きを読んでいたな。





原爆の子の像。




原爆資料館からの眺め。晴天の空の下、緑が映えて美しい。



映画オッペンハイマーの影響もあったのだろうか、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナの戦争の影響なのだろうか、資料館内は欧米人がごった返していた。特に原爆の危険性のコーナーは、欧米人が熱心に説明書きを読んでいた。




さて、お昼ご飯。


これで950円は安い。でも、単品でカキフライを頼もうとしたら、GW期間中は単品頼めないと言われ、ショック。

ご当地サワー、ゆかりサワーなるものを飲んだ。飲みやすく、子どもの頃に飲んだ紫蘇ジュースを思い出す懐かしい味。



広島城。本物は原爆によって消失してしまったので、この城は復元となる。広島城は名古屋城よりも小さいけれど、同じく戦争で消失、戦後に復元された名古屋城より復元の造りは丁寧に感じた。


こちらは広島城下にある縮景園という日本庭園。植栽だけでなく山・川・岩・生き物も含め、この自然を愛でる日本独自の美意識。風流かな。




すぐ側に高層ビルが立つ、借景とは真逆の非調和なコントラストも悪くない。



小さい亀さん撮ろうとしたら鯉が寄って来てしまった。餌は何も持ってなくてごめんよー。

広島は川が多い。山も海も近い。それ故、自然と都市部がコンパクトにまとまっているところが良い。住みやすそうな印象。



牡蠣、牡蠣、牡蠣。


広島には牡蠣を食べに来たんだ。でも、初日はちょっとだけしか食べられなかった。


続く。