吉田 典生
なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?

仕事で出会う人たちって、「できる人」が多いわ。

私も仕事では、幸いなことに、できる方かもしれない。でなければ、会社なんて、とても創れなかったと思うのよ。


『でも、仕事ができる人は、「できない人」の気持ちや状況がわからない。

双方すれ違ったまま、できる人は仕事を一人で抱え込み、できない人に対して、ネガティブな気持ちを持ったり、接したりする。』


・・・なるほど、おっしゃるとおり。

ただ、この本は具体的にどうするかは、あまりかかれていない。

でも、こういう視点は大切だと思ったわ。




先日、バレエをやっていて、思ったの。バレエのクラスでは、完全に私はできない人組。

思うように足が上がらないし、思うように手が動かない。

みんなが発表会に対して、ものすごく前向きで・・・

発表会なんてとんでもないといっている私を・・・

みんなは「どうして?まーちゃんも発表会出ようよ」と、誘ってくれるの。


みんなはできるから、できてない私の気持ちがわからないのよ。

できないから、モチベーションは低いまま。

うまくなろうという気持ちよりもあるけど、バレリーナになるわけではないし。

とりあえず、チケット買ったからやらなくては、という気持ち。

あ~あの本に書かれていた「できない人」そのものだわ。


いろんなスポーツをやってきたけど、実はそこそこ、できるほうだったのよ。

陸上も、競技スキーもサーフィンもサッカーも・・・。


できないって、くやしい。

できないって、情けない。

できないって、切ないの・・・とっても!


だから・・・


できないから、引く。

できないから、うつむく。

できないから、小さくなってしまうの・・・


でも・・・


できないから、頑張る。

できないから、できることを目指す。

できないから、少しでもできたとき、うれしい・・・

できないから、愛情のある言葉が必要なの・・・


私にとって、バレエは、「できない自分」と向き合う時間でもあるのねぇ。


私の仕事は、「できない人」の気持ちがわからないと、うまくいかないの。

「自分ができない世界」を、避けて通るのではなくて・・・

「できない世界に自分の身を置く」って・・・大切なことだわ。