第3回各務原アルプス(完結編)

  令和3年11月28日(日)晴れ  7名の参加

 

 東西16キロに渡るロングトレイルはここに、フィナーレを迎えた。標高は300メートル前後の山並みが連綿と続き、結構なアップダウンがその魅力を高めていた。第1回は伊吹の滝不動尊から桐谷坂まで。第2回は峠の辻から桐谷坂へ。今回は峠の辻から猿啄城跡まで踏破した。

 現地は秋晴れに恵まれ、右手には各務原市街地が、左手には関市街地が陽光に輝いていた。特に大展望は迫間(はさま)山のピークから望む御嶽と乗鞍の両巨頭だった。正に皚皚たる白雪に覆われていた。昨秋に達成した高賀三山や、個性派揃いの鈴鹿の峰頭、名乗りを挙げようと雌伏の時を待つ恵那山、一筋縄ではいかない面々が蟠踞していた。最高峰の明王山(384m)も多くのハイカーで占められていた。道中、季節外れの花が稜線に憩いをもたらせた。同行の方が検索された結果では、モチツツジらしい。こんな寒い季節に咲くこともあるとは。想い起こすと京都大原の登山の後、三千院では1月にシャクナゲが咲き誇っていたことがある。紅黄葉の絨毯との取り合わせは、最終回に相応しい景観である。ゴール地点となる猿啄城跡からは木曽川の奔流が、そしてその先には2月に会員の皆さんと歩いた鳩吹山の重量感溢れる山容が続く。

 今回は是非とも寂光院の紅葉を堪能して欲しいと向かったが、余りに多くの観光客でひしめき合っており、時間はなかった。これで各務原には区切りを付け、次なる目標の南北80キロ高島トレイルに照準を合わせていきたい。          (辻)