当時、我が家には6匹の猫がおりました。(今は保護猫が居て七匹)
猫達はどうしているのか・・?怪我してない?
どこか窓ガラスが割れて、ベランダに出てしまっていないか?
もぅ心配で、早く帰りたくて帰りたくて、心が押しつぶされそうでした。
裏の大通りにタクシー会社があるのを思い出して、ロッカーへ着替えに行き・・
いざとなったら歩いて帰る覚悟で、置いてあったスニーカーに履き替えました。
同じ埼玉の先輩に「私、タクシー探してみます。見付かったら来ますから、お送りしましょうか?」
と言うと
先輩「私は一人だし、別に急いで帰らなくてもいいから大丈夫だよ。だけど、タクシーも捕まらなくて、駄目なら会社に帰っておいで。危ないから無理するんじゃないよ」
と。
隣のおじさんも
「歩いて帰るのは、まだ危ないよ。
タクシー駄目だったら、帰っておいで」
と言ってくれました。
「はい、ありがとうございます」
なんだか、凄く嬉しくて涙が出そうでした。
会社を出ると、サイレンの音が聞こえて一人で歩いているのがなんだかちょっと不安になって来た。
だけど、早く帰りたい!
大通りに出ると、すでに渋滞が始まってました。
タクシー会社に着くと、やっぱり車は無いようでもぬけの殻。
「やっぱ駄目か~」と落胆。
そこに一人のおじさんが奥の駐車場から歩いて来た。
「あの、もうタクシー1台もないですか??電車止まっちゃってるし、うちに帰りたいんですけど」必死で聞く私。
おじさん「ん?今出勤してきてこれから私出るんですけど・・・1時間くらい後だよ、出れるの」
一時間も後になったら、ますます渋滞するのは目に見えている・・。
「そうですか・・」がっくりする私。
おじさん「・・・ん~・・・ちょっと待っててね。」
おじさん、何やら事務所のおじさんと話してる。
手招きされて、事務所に入る。
「そんな悲しそうな顔されたら、そんな事言ってらんないよ(笑)
今すぐ車出してあげるから、待っててな」
ええー!本当??!
思わず、涙が出た。
事務所のおじさん「大丈夫だよ、おうちまで帰れるから。どこまで帰るの?」
私「さいたま市です。○○駅の傍です!」
運転手のおじさんは、ちょっと待っててねと言って温かい缶コーヒーをくれて、急いで車を用意しに行ってくれました。
車が来ると、事務所のおじさんが「気をつけて帰りなよ」と見送ってくれました。
ありがとう

無事にタクシーに乗れたものの、やはり辺りは渋滞。
しかも、県境の橋は酷いもんで1台が橋に入るのも30分くらい掛かって居ました。
歩いていく人もどんどん増えてる・・・
不安。