あの震災から7ヶ月。


会社の経営者の方や、社員の上司にあたる方々にも知って頂きたいと思い書きます。


メインブログと違って、文章ばかりでつまんないブログ記事で申し訳ないですが・・。


今だから、やっと文章にしようと思った東京での小さな小さな出来事です。




あの日、いつものように仕事をして居た私。


ぐら~「あれ?地震??」と同僚と話していた直後、普通ではない揺れに直感で「これはヤバイ!」と即旦那に携帯で電話をした。


「地震~!大きい!うちの猫が?!!」と言った瞬間携帯は切れました。


その後、2~3回大きな揺れ。


本棚や書類棚を必死で押さえる男性社員。


私達はパソコンを必死に押さえて居ました。


築20年以上の足立区(地盤が悪い地域です)の会社の中はすごい揺れ。


社内はプチパニック。


揺れが少し収まり、電話するものの携帯電話はもう通じなかったので、会社の電話から実家の母に電話。


何回かしたら通じ無事を確認、ホッとする。


しかし、その後も襲って来る余震。




社員は皆集中して居なかったものの、帰宅指令も出ない小さな会社なので仕方なく・・


殆ど仕事ははかどらず・・


(後から聞きましたが、義姉の大きな会社などでは帰れる人で特に主婦などはすぐに帰宅するようにと帰宅命令が出たそうです)


その後も仕事を続行(してるふり・・?苦笑)


社長室だけはTVがあって、社長がTVを点けて見ていたのをちょっと見たときに


津波に家が流されている映像が目に飛び込んで来ました。


あの揺れと、この映像、尋常ではないんだと確信し、情報源のパソコンだけは何とか動いていたので、こっそりネットで情報を得ていました。


震度6、7??


刻々と更新される情報。


仙台の親戚は?無事なんだろうか??


他の親戚は?友人は??


そして・・・


うちの猫達は大丈夫だろうか?




ネットで得た情報で、色んな事が解って来ました。


とんでもない大きな地震、そして、、、


電車が止まってる!


JRだけでなく、地下鉄も全部?!


午後5時、退社時間頃には殆どの社員がその事実を把握していたようで、社内にはいつもと違う空気が流れていました。


タクシーなら帰れるかな?猫達が心配だ!!


何とか帰れないかと、同僚と試行錯誤していました。




どうしようかと、帰る手段もなく途方にくれ6時近くなって、社長が残っている社員を集めて「訓示」?(苦笑)


社長「家族と連絡取れていない者、居るか~?」


社員A「居ません」


社長「そうか、○○、お前さっきタクシーはどうなんだろうとか言ってたよな?」(これ、私の事です)


私「あ、ハイ」


社長「お前のうちなんて、タクシーなんてどれくらい掛かるんだ?すごい掛かるだろう。


どこか近くのビジネスホテルにでも泊まった方がいいんじゃないか?」


(社員の命に関しては全く心配していません。苦笑)


こんな時、ビジネスホテルだって取れないだろうよ・・・


社長「これ、帰れない社員には夕飯コンビニででも買ってくれ」


(2万円を係長に渡す)


社長「じゃ、俺達は帰るからな」


車で2~30分の所に家がある社長夫妻、ベンツに乗って社員を残して帰りました。


~続く~




萬福堂其の弐~福太郎の願い~


写真は保護猫の太陽