私の叔母は、
京都の街中で八百屋をしている。

私は8年
京都で働いていて
叔母の家の近くで
一人暮らしをしていました。

私はよく
叔母の店のお手伝いをしていました。

叔母の店のまわりは
オフィス街かマンションばかり。


そんな場所柄
買い物に来られる人は
サラリーマンと
マンションのオーナーか
高級なマンションに住んでる人
お金持ちが多かったです。

毎日お買い物に来られる
お金持ちの人を観察していると

まず入り口にあるフルーツの売り場で
時間をかけてフルーツを
選ばれていました。

お金持ちの人は
その季節、季節を大事にされていて、
旬なものがでると
すごく嬉しそうに買われてました。

それが
旬の出始めで
高価であっても
ためらわずに買われていたので
まだ若かった私は、ただ単に
お金持ちはすごいなとしか
思ってなかったのですが、

叔母はそんなお客さんを見ながら

結婚する人は、
フルーツを買ってくれはる人を選びやと
よくそんなことを私に言いました。

それから数年後
私は結婚

食材の
買い出しをしながら、

あのとき
フルーツから買い物を楽しみ
旬の食材を敏感に嬉しく思うお客さんの顔を思い出しました。

フルーツから買い物をし
旬の食材を敏感に嬉しく思う余裕

旬のフルーツは高価だ

叔母は、
フルーツから買い物をし
メインの食材を買って帰るお客さんのような経済力がある男性と結婚しなさいよと
言いたかったのだなと

結婚して
その真意がわかった。

だから、今現在、
その時の、お客さんのように
私も
入り口入ったフルーツコーナーから
吟味して
何か一つカゴに入れている。

それが、
旬だからといって
箱に大事に入れられた
網目のメロンを買うような
余裕はないが

その時期、その時期の
旬なものを食べるようにしています。


旬の食材を食べると
やはり
美味しい

美味しいものは
心が満たされて
幸せにさせてくれる。


料理をするため
日々食材を選ぶ主婦は、
大事な仕事を担っているんだなと思う。


あとね、
フルーツから
買える人と結婚しなさいよと言った
叔母の言葉


あれ、
ちょっと違うように思う。


生活水準は
2人で築きあげていくものだと思う。
金持ちを見つけなさいという
人任せな考え方はあかんと
今の私は思う


結婚は
本当に一緒にいて
楽しい人
尊敬できる人


私は結婚した頃、
リーマンショックで、
家計がどん底でした。

フルーツなんて買えなかった。

でも、
夫とその都度
どういう暮らしをし
どんな人生にしたいか
話し合って
築きあげてきた


土地も買ったし
家も建てた。

生活水準は上がったし
旦那と結婚してよかったと
思っている。