こんにちは。

去年から今年にかけておそらく1番使う機会が多かったのが、顎に対する施術です。

すでに何度か話題には出していますが、人はストレスを感じると無意識のうちに噛み締めてしまうことが多いです。

これも起きている間に少々噛み締めているぐらいならどうということもないのですが、寝ているときの噛み締めは筋肉に対するストッパーが外れているため起床時の4、5倍の力で噛み締めてしまいます。

起きているときに人がかみしめる力はせいぜい自分の体重程度だと言われていますから、寝ている時は70キロの人なら300キロ位の力でかみしめていることになります。

これによって当然歯はガタガタになってしまいますし、咬筋はめちゃくちゃ緊張していきます。

今までもこういった顎の筋肉に対する施術は行っていたのですが、去年1年間で一気に定番化してしまいました。

その背景としてはやはりコロナがあるのだと思います。

実際の病気としてのコロナの問題と言うよりは、それに伴う社会的な緊張何より無意識のうちにストレスを抱えている人がめちゃくちゃ増えているというのが実感です。

顎の筋肉が緊張すると単純にそこが凝ってしまうと言う問題よりも、二次的な影響の方が体にとっては面倒な影響があります。

スポーツなどでは食いしばることができないと十分な力が出せないと言われていますが、逆もまた然りで食いしばりっぱなしの状態になっていると体の力が抜けなくなってしまいます。

だから緊張状態が強い人の場合は、まずはアゴを緩ませてからでないと施術が全く効かないと言う状況もよくあることです。

また慢性的な首や目の疲れも食いしばりと関係していることが多く、咬筋の緊張に引っ張られて首がものすごく凝ってしまい頭が酸欠状態になってしまうと言うのもよく起こるトラブルです。

かみしめてしまうと言うのはほとんど無意識の体の反応ですから自覚がない方も多いと思います。

しかし原因不明に慢性的な疲労感で悩まされていたり、頭痛や目の疲れが頻繁に起こっていると言う場合はかみしめてしまっている可能性が非常に高いので意識して対処してもらった方が良いでしょう。

噛み締めが癖になってしまっている場合は、口を思いっきり開けてみて動きの中心となっている顎関節の周辺がゴリゴリしますので、自分でマッサージしてチェックみてください。

マッサージしてみて痛みが走るようであれば、入浴時はできるだけ顎までつかるようにしてみたり、洗顔などと同時に少しでも顎のマッサージをするようにしてみて下さい。

こういったことを習慣化するだけでも驚くほど体が変化された例が結構あります。

なんとなく世の中に蔓延しているストレスとともに増えている噛み締め。

ちょっと疑わしいかなと言う人は意識して対処されることをお勧めいたします。

今日もあなたに万福が降り注ぎますように!