こんにちは

私が師匠、北極老人に1番初めに教えていただいたのはいくつかの導引術でした。

それは受験生の時だったのですが、それらを毎日実践することで受験期の体調を守ることができました。

その後、大学で合気道を始めたりするのですが、これも後々に導引術の武道的表現が合気道のベースになっていることを知ります。

本当にたまたまだったのですが、新しく始めたはずのことがもともと知っていたものを思い出していくように学べたのはそもそも師匠に教わっていたことからの続きだったからです。

そういうわけでぼでぃわで行っている施術でも、セルフケアでお伝えしているボディーワークでも多分に導引術の要素が入っています。

さて導引術といっても全くご存じない方もいらっしゃると思うので説明すると、もともとは仙人になるための修行法として昔の中国で考案されたものです。

それらがベースとなり気功や太極拳にもつながっていきます。

そんな導引術ですが、もともとは動物の動きから研究して作られたものだと言われています。

それに対しては

「そうなのか、ふーん」

ぐらいに思っていたのですが、最近は動物のあり方をよく理解していると言うのは実はめっちゃ重要なんだな…

と思うようになりました。

導引術を行うと関節にたまっている邪気が抜けて余計な力を抜くことができます。

これによって脱力することができるのですが、この脱力をするということがわからない人には相当難しいことであると言う事実によく直面します。

なぜなら脱力するって学校では習わないんですね。

むしろちゃんとやれとか、気合入れろとか、しっかりしろとか、しゃきっとしろとか…

そんな感じのことばかり言われ続けて成人になるまで来るわけですから後付けの概念で脱力を取り入れるのはかなり難しいんだな…

と最近はよく思うようになりました。

じゃぁ自分は何を持って脱力を学ぶことができたのか?

と言うのを考えてみたのですが、よく考えてみたら身の回りにいろんな動物がたくさんいる環境で育ったからです。

犬とか猫とか亀とか鳥とか

小さい時はひたすら眺めていました。

そして彼らはほとんどの時間ゴロゴロしているので、結果的に私も一緒にゴロゴロしていました。

結局今でも頻繁にゴロゴロしています。

そもそも動物のゴロゴロ具合からはじまり、それが結局、導引術を学ぶ上でも役に立ってたんだと言う気がしています。

人生を生きる上で大切な事はたくさんありますが、脱力と言う要素も案外無視できない要素です。

職業柄、それを人に伝える難しさを感じることが多いのですが、その身近な師匠は家の周りでゴロゴロしているかもしれません。

少なくとも昔の人はそこを真面目に研究してきた歴史があります。

たまたま家の近くで猫でも見かけることがあったならちょっとじっくり観察してみてください。

ゴロゴロしている猫はきっと重要なヒントを持っています。

今日もあなたにまんぷくが降り注ぎますように!