先週の土曜日に川越吟行に行ってた。総勢五人のプチ吟行で、東上線改札の案内所の人が大昔勧めてくれた、平成から江戸まで遡る道順で出発。
まずは娘達が学生の頃(一人はまだ学生ですが)に良く行っていたクレアモールから天気のせいか割りに空いていた。
そこから大正浪漫通りに明治の街並みに江戸の蔵の街へ。
前には気づかなかった雪塚稲荷に出会う。白狐伝説が悲しい。
そしてお決まりの菓子屋横町。6月に六塚稲荷の狐宵市に行った時には火事後の復興が未完だったが、焼跡が新しい建物になっていた。
裏には曼珠沙華が。今年は巾着田に行けていないなとふと思い出す。鰻屋の鯉も心なしかおとなしかったような。
この後、私の好きな川沿いの公園に行こうとするも、途中が草ボウボウで断念。
あ、だから空いていたのだ。と気づく。
時間の関係で五百羅漢は覗いただけだが、五人に似たお地蔵さんがいたのだろうか。
泥棒橋や水琴窟などは時間切れで諦め一路句会場の駅前ハワイアンのカピリナまで一列縦隊で黙々と歩く。この日の川越吟行の歩数は1万六千歩だったそうだ。
投句はどうにかなったが、選句にハワイアンミュージックが合わず、どうも調子が出ない。少人数であらば、菓子屋横丁を出たバス通りに無料休憩所があったのでお昼持参でそこでもよかったかもしれない。
が、カピリナは私好みの素敵なお店である。
そこから余韻を楽しむように古い建物の東武マインの中のルノアールへ。都心の他のルノアールとは勝手が違って明るいが、月一でジャズの生演奏も行われるようだ。
無料のパンの耳をもらって帰る。
数年前に川越妖怪ツアーに当選して百万灯祭りの日に地元のボランティアの方の案内で喜多院を中心に回った事がある。
山内禁鈴の言い伝えはとても面白い。
茸生ふ明日をも知らぬ顔をして
残る蚊の纏はりつきたる六塚堂
爽籟や白狐の声のするやうな 麻乃