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Man On The Dream

日本国は、日本人のもの。

幸せの準備はもうできてる

そこにたしかなあなたがいるから

そのたしかなあなたを失うまでは

あなたの幸せを

私は祈る

たった一つの炎を贈る


時の流れにも負けないと

誓ったあの日の炎が

ここでまだ燃えている


ひとりぼっちは

とても価値のないことだ

そしてそれは皺の数だけ

口を閉ざしてばかり


世界の片隅で

ただひたすらに詩を紡ぐ事は

目の前の子猫さえも守れないことだ


世界の片隅で

ただひたすらに死を紡ぐ事は

けして認められないことにしなければならない


あのキスの味をまだ覚えてる?

知らないでしょ

そんな喜びもない人生なんて


会いたい

会いたい

会いたい

遠い山の奥地で

静かに雨が落ちる

なだらかな思い出を

語りながら


穏やかな流れが

目の前の岩や枯れ木にぶつかり

少しずつ流れを変えてゆく

感情の漣が震えてゆく


そっぽを向いたように

変えられた進行方向のその先に

新しい出会いが待っていた


共に下ってゆく稚魚

挨拶だけですれ違ってゆく成魚

クラムボンは振り返るたびに

飛び切りの笑顔を教えてくれた


差し出した掌に飛び乗る蟹を

引き寄せてそっと抱きしめる

かぷかぷと泡を吹きながら

笑い続けてくれた


出会いが全ての始まり

思い出をすべて引き連れて

言葉も要らないくらいに抱きしめた

愛情をこの一瞬に全て込めて

遠くに見えるあの橋から

静かに降りてくる天使

両手を差し出して

零れる雨音を静かに隠してくれる


大きなチャペルの中心で

聴こえる鐘音

福音の言葉


フィクションや全ての物語を

すべてをいまここに持ち寄って

ありったけの言葉で幸せと語ろう


すべての生きとし生けるものたちと

そしてあなたに


ありがとう

君が欲しい

ありったけの君が

はじけとぶくらい

瞬間的な想いで

刹那さが消えるくらいの

それだけですべてがよかった

そんな君が欲しい


大丈夫だよ

僕はまだ

かっこ悪いままさ


大丈夫だよ

僕はまだ

かっこいいままさ


君が欲しい

さりげないままで

風が吹いて

君が欲しい

流れてゆく

流されてゆく 思い出の中


君が欲しい

星の輝きを

失わないままの

君が欲しい

永遠の

恒星の如く 君が欲しい

太陽が歩いてゆく

その後ろを

忘れないように月がそっとついてゆく


まるであなたとわたし


夕暮れ時に

あなたがそっと後ろを振り返る

その色を眼に焼き付けて

わたしは夜を駆け巡る


まるであなたとわたし


数年後の月食を

さりげなく待ってる


まだ約束を覚えているなら

その時六本木でダンスを

まだあなたが覚えているなら

「買い物に出かけてきます」

その一言を遺して

君は帰ってこない


いったいどこまで

いったい何を

探しに行ったのか

教えてくれない


生まれて6日で

出会った番いと

次の日には無数の卵を

口から腹の隅々にまで

抱えるために生きてきた――




あの蜻蛉の羽根は

それでも空を飛べていたのだと

言い切れる無知の恥


秋風が吹き荒れる

そこに様々な死骸が

思い出だけ振り落として飛んでゆく



僕はまだ君を待っている

握り締めた君の左手の温みを

忘れることが出来ないから

約束の靴を履いて

夜を駈けて

靴音のこだまの数だけ

道は続く


馴れ合いのままに

電車でだべり合って

最終電車で酔いつぶれて

朝が来る


やたらと眩しい朝


無精髭が伸びる


忘れかけた太陽の意味を

学び舎の思い出の中で

取り戻せる人は幸せだ


帰る道は見えているかい


約束の靴が眠ってる

もしくはまだ見つからないまま

静かにそれを待っている


少し窮屈になったな

でもそれは正しいことだよ

その顔を上げろ

その足で歩け


吐き出すように零れてきた

あなたの弱音は必ず

二度と言わなくなる


同じ言葉を

また同じように

あなたの子どもたちが

吐き出してくる日まで


その顔を上げろ

背中を伸ばせ


其処から逃げてしまえば

戻ってくるのはもっと大変なのだから

たったひとつの愛を君にあげる

朝と同時に

ささやかなコーヒーを淹れて

互いに重なるように

毎朝欠かさずに愛をあげる


君にたったひとつの愛をあげる

あの子の代わりではない

たったひとつの

君への愛を


蜂蜜パイの甘さを思い出して


何枚もの包み紙にくるまれた

作り置きのチョコレートなんかじゃなく


もっと強引な気持ちを込めた

たったひとつの愛を君にあげる


これからずっと

生涯変わらない愛を