いまさらの記事なんですけど、9月30日の日曜日に吉祥寺で開催された楳図かずお先生のイベントに行ってきました。
先生は76歳になられたそうですよ。痩せてるけどお元気ですね。

どんなイベントかというと、とにかく楳図先生が歌って踊るという内容です。
先生の出している『闇のアルバム』から厳選された数曲を先生が独自の振り付けとともに熱唱します。
鳥居さんもしょこリータで闇のアルバムを持ってると言ってましたね。
そしてしょこたんが大人の絵本?の方の闇のアルバムを持ってると言ってましたが、楳図先生が歌うのはCDの方の闇のアルバムです。そりゃそうか。

中盤にはトークショーもあり、今回のテーマである名作『14歳』について制作秘話などを語ってくれました。
『14歳』はスピリッツで連載しているころに途中から読んで、数年前にまんだらけで全巻買って読みました。読んだきっかけはもちろん楳図作品の好きな鳥居さんからの影響であります。

チキンジョージは先生のお住まいのある吉祥寺のとあるビルの1階にあったお店の店先に置いてあった鶏の頭のディスプレイからインスピレーションを受けたのだそうです。とてもリアルな頭部の人形だったとか。先生は譲ってもらえないか交渉したけど聞き入れてもらえなかったそうです。巨匠でも意のままにならないことってあるんですね。

子供が世界を背負う主人公である作品が多いのは、子供の秘める可能性を信じているからだとか。
先生が子供のときの疑問は「人は死んだらどこへ行くのか」と「宇宙に果てはあるのか」だったそうで、親にそれを聞いてははぐらかされていたそうです。僕も地獄絵図とか見て一人で震えていました。永遠の疑問ですよね。

今の先生の疑問は、「空間ってなんだ?」だそうです。
地球上の空間というのは何もないと思っても窒素や酸素や二酸化炭素が詰まっている。
では宇宙の真空の空間には何があるのか。というようなことを考えているようです。奇才というのはシンプルで答えようのない謎を見つけるのが上手ですよね。

そしてしょこたんが疑問に思っていた「14歳で終わる!」という言葉の意味は、「14歳で終わっても、15歳がある!(言い換えれば15歳という可能性がある!)」ということだそうです。
なんだかよくわかりませんね。その場ではふむふむ、と聞いてたんですけど(笑)。さすが楳図先生です。

終盤に撮影会があって、舞台上の楳図先生を好きに撮っていいそうでしたのでグワシポーズの先生を激写しました。ホラー漫画の巨匠の写真はなんとなく魔除けになりそうです。

退場のときに楳図先生と社交辞令でないハイタッチをしました。
先生はこのところ腱鞘炎で漫画を描いていないようですが、先生の手のひらは意外と柔らかくてなんだか心がほっこりしました。
「どうぞお元気で」と声をかけると溌剌と「どうもありがとう!」と答えてくれました。かわいい。

毎年恒例のイベントのようなので、来年も都合がつけば行きたいな。
先生がご健在の間は末永く続けていってほしいです。
一つ注進するとMCがグズグズなので他の人に替えたほうがいいですね。失礼ながら…。

$無血革命

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