実は今回の妊娠出産は、初めから早産前提の妊娠でした。
進行期の子宮頸がんを標準治療では全摘出のところ、腹腔鏡下広汎子宮頚部摘出術という方法で子宮を温存される世界的にも有名なDRに出会え、運良く子宮を残す事ができました。
その後、不妊治療にて妊娠。
症例数が少なく情報もなく、手探りでの経過観察でしたが、考えられる事やれる事は全て行い、24w6dという早産ではありましたが、無事に出産することができたのでした。(子宮頸がん・妊娠経過についてはウサマサの星に願いを☆
をご覧下さい)
今回の妊娠は本当に多くの人たちがかかわってくれていて
子宮温存してくれたDr 、不妊治療のDr 、ガンの経過観察・妊娠を管理しいつも応援してくれたDr
破水後に緊急搬送された先のDrや助産師の皆さん
ノンちゃん出生後に蘇生処置をしてくれたDrや NICU・GCUのスタッフの皆さん
最先端医療のおかげで、子宮を温存、子供を授かり、無事出産でき
最先端医療のおかげで、超低出生体重児のノンちゃんの命が助かり、なおかつ無事に退院することができ
本当に本当に言葉に言い表せない位、感謝の気持ちでいっぱいです。
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先日、ようやく子宮頸がんワクチンが承認されました。
子宮頸がんは世界において45歳以下の女性の死亡原因の2番目となっており、毎年27万人以上がこの病気で亡くなっています。
日本でも年間約7000人が新たに子宮頸がんと診断され、約2400人が死亡しています。
ワクチン接種で有効性は10~20年継続され、12歳の女児全員が接種すれば、頸がんにかかる人を73・1%減らせ、死亡者も73・2%減ると推計されるそうです。
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子宮頸がんの原因として、パピローマ・ウイルスの持続感染からがんへ進行するとされています。
子宮頸がんは性感染症(性病)の1つで、色々な人と性行為を行ったからだという、誤解が未だにありますが
このウイルスは皮膚の上に普通に存在しているウイルスで、性行為による性器の挿入を行わなくても、ウイルスが付いている手などで、性器に触れるだけでもかかる可能性もあります。
7―8割の女性が一生のうち一度は感染し、9割以上は免疫や新陳代謝などで排出されますが、0.1%程度の人で長期化し、がんを発症します。
現時点において、子宮頸がんで死亡することを免れるためには、年に1度の子宮頸がん検診(細胞診検査)を受診することが最も有効とされていますが
欧米での子宮頸がん検診の受診率が7~8割であるのに対し、日本の子宮頸がん検診の受診率は2割程度にとどまっています。
最近ではやっと誰でもなる可能性があると報道されるようになってきましたが
私が子宮頸がんになった2年前、どの本も不特定多数だの、まるで淫乱がなるような事がいろいろ書かれていて、心に相当ダメージを受けたのでした。
まずはその根強いイメージをを打開し、一回でも性体験をすれば誰でもなりうる可能性があるんだということを訴えていかないと、検診率やましてワクチン接種率を上げる事は難しいのではないかと思います。
子宮頸がんはごくごく初期の段階であれば、再発の心配なく、ガンの部分のみを切除する事ができます。
進行期のガンでも温存可能な範囲であれば、私のように子宮を残せる時代になってきましたが、それは標準治療ではなく、主治医に「子宮を取るくらいなら死んだ方がましと言う人にだけ行っている」と言われ、承諾のサインをしました。
早く見つかればそんなことで悩む必要なく、子宮を残す事ができるのです。
もっと進行したガンでは選択の余地なく全摘出です。
最近では30台前後の若くして子宮ガンになる方が増えてます。
若ければ若いほどガンの進行が早く、私の親愛なるガン友の多くは子宮を全摘出しています。
しかも、ガンの種類によっては、定期的に子宮ガン検査(細胞診)をしてても見つかりにくく、進行して見つかるケースも多いのです。
なので一回大丈夫だったからと言って、定期健診をやめないで下さい。是非、定期的に子宮ガン検査をして下さい。
自分の為にも、家族の為にも・・・