不思議な夢を見ました。
夢なので、内容がすごくグチャグチャとしていますが。面白かったので残します。
覚えてる限りでは、最初家にいたんです。
家でお菓子か何かを食べていました。
クイニーアマンを食べていた気がする。
途中で何があったのか、家出をしていました。
真冬の家出。しかも夜。しかも北海道。
めちゃくちゃ寒くて。
私は札幌住みなのですが(これは本当)、最初は札幌ぽい景色だったのが、どんどん田舎になっていくんです。気が付いたら空を飛んでいて、なかなかのスピードで飛んでいました。
飛んで飛んで、途中繁華街を目にして。
なんとなくその空気が怖くて、逃げてるうちに田舎のような静かな場所へ。
でもふと気付くんです。目の前を見ると雪がぶわっと激しく舞っていて、風も強いしすごく寒い。自分が寒い事にやっと気付きます。
近くにあった建物の灯りがついていたので、そこに向かいます。何の店だったかは覚えてませんが、やたらと大きなお店でした。2、3回建てで、人もそれなりにいて。
お店の人に声をかけ、ここはどこなのかと確認。
もう既に知らない町でした。北海道なのは間違いないのですが、全然知らない地名でした。
とりあえず来た道を戻ろうと、ブラブラとその辺を歩いてみるのですが、全く帰り方が分からず。
そこで、自力では帰れないと判断して、何度か通行人や車に乗ってる人に声をかけてみたら、何故か皆私を知っているんです。
どうやら以前にも私は同じ場所で迷子になっており、その様子をテレビで放送されてたみたいなんですよね。(何故……)
「◯◯ちゃんですよね?番組見てました」と声をかけられること数回。何回目かで、近くを通りかかったお姉さんに声をかけました。
するとそのお姉さん、以前もお世話になった方のようで。以前にも私が人気のない道を真夜中にトボトボ歩いてる所を助けてくれた人みたいなんです。この時は私、その人を思い出せずにいました。
違う人ならちょっとずつ思い出し始めてたんですけどね。同じ歳くらいの女の子と歩いて、途中で私、ウサギの大きなキーホルダーを落とした事に気付いて。歩いた場所を何度も見返して探すっていう迷惑な事をした記憶とかね。(めちゃくちゃ迷惑な奴だな。)
んで、以前もお世話になったというそのお姉さんなんですが。以前も私が人気のない似た様な場所を歩いていて。「その時間帯に女の子が1人で歩いてるのはなんか怖かった。オバケかと思った。」「その辺にお墓とかあるし、怪しい雰囲気ある場所だから本当にびっくりした。」ってお姉さんが。
その時は、私を車に乗せてとある場所に向かってくれてたんだそうです。
今回もそのお姉さんが車に乗せてくれて、同じ場所に向かう事に。家に帰りたかったはずなのに、その頃にはそんなのどうでもよくなってました。少しずつお姉さんの事を思い出して、自分が向かってる場所の事も思い出し始めました。
少しずつ目的地が見えてきて。
その頃には私、以前ここに来た事、以前ここで何があったかを思い出してました。
道中、お姉さんは「自分は1度死んでる」「すぐに産まれ直して、ここに戻ってきたんだ」と意味のわからない事を言っていたのですが、目的地に着いた時には意味を理解していました。
お姉さんは当時、病気で余命がもう短くて。
もう亡くなってしまうと分かっていました。
でも今私の目の前にいるお姉さんは、その時と同じくらいの年齢で。
結論から言うと、お姉さんは人間ではありませんでした。とある目的のために人の姿で産まれた、人ではない、もっと神秘的な存在の何かでした。
目的地に着きました。場所は北海道のどこかにある線路。田舎町の駅って感じです。
駅では作業員の方々が駅の点検をしていました。
昔、小型飛行機の一部が落下したんだそうで。通信障害等が発生するようになり、未だに点検が欠かせないんだとか。(よく分からないけど。)
作業員の方々は、お姉さんを見るなり頭を下げました。お姉さんは有名な人のようです。
駅の左右には線路があって、左右の線路の向こうには不思議な建物がありました。
右には真っ青で巨大な龍のオブジェクトのようなもの。左には、ボロボロの小さな倉庫のような建物。
私達はまず、右側の線路を渡り、龍のオブジェクトに向かいました。お姉さんは龍のオブジェクトの辺りを指さして、「私はあの中で死んだの」と言いました。
龍のオブジェクトに近付くと、ただのオブジェクトではなく、龍の足元に小さな空間があるのが見えてきました。あまりにも神秘的な空間で、人が入っていいのか躊躇うような感覚でした。
その空間には、昔の世界が広がっていました。
お姉さんの案内に従って歩いていたはずなのに、不思議な感覚になり、私は足を浮かせて再び空を飛びました。
最初に札幌で飛んでいた時よりもずっとずっと高く飛べるし、鳥のように高い声が出る。自分でもよく分からないけれど、無意識的に高い声で歌い、飛んでいました。
お姉さんは私を見て、「あなたは元々鳥なんだよ」と。自分は鳥だったのかと、何故か納得しながら、飛ぶ事の喜びを噛み締めていました。
お姉さんは、その空間で再び消えてしまいました。
私が飛んでいる間に、やるべき事があるのだと言って、いなくなってしまいました。
飛んで飛んで、飛びまくっていたら思い出しました。私は以前この場所でお姉さんに救われているんです。何をどう救われたのかは、ちょっともう覚えてないのですが。何か壮大な救済をしてくれたのは覚えています。
彼女のおかげで、私は生きていたようなんです。
お姉さんはもうその空間からは出てこなくなりました。私を再びここへ連れてきて、消えてしまいました。空間から出てきた時の私は、お姉さんが何で消えたのか分かっていました。役目を果たしたからです。
再び線路を渡ろうとすると、恐ろしい何かが襲ってきましたが、お姉さんから救ってもらった後の私は平気でした。恐ろしい何かも、私を襲えなくなっていました。
次は反対側の線路を渡り、倉庫のような建物に入りました。倉庫は外も中もボロボロでした。
倉庫の中には、あの世を覗ける場所がありました。倉庫の中は全体的に赤黒くて、暗い。あの世の入り口に近付くと、死者たちが私を捕まえようとしてくるので、あまり近付きすぎる事はできません。
なので、遠目でそこを見つめながら、その世界に対して祈り、世界の入口にいた死者達が静まったのを確認して、倉庫から出ました。
再び線路を渡ります。また恐ろしい何かが私の方に向かってきましたが、神々しい力を持った何かが止めてくれました。安心して線路を渡り切り、駅に戻ると作業員さん達に話しかけられました。
お姉さんは再びオブジェクトの中に帰ったのかと確認されました。帰った事を伝えると、「あなたは本当に彼女の使者だったんですね」と喜ばれました。
「送ります」と言われ、私は電車に乗りました。
気付くと電車があったのです。
「あなたはまだ死ぬべきではない」みたいな事を言われて、電車に乗りました。
電車には先客がいました。知らないおじさんでした。おじさんにあれこれ聞かれて、今までに起きた事を話すと「お前は贅沢なやつだ」と叱られました。
お姉さんの正体がなんだったのか、この駅はなんなのか、龍のオブジェクトや、謎の倉庫がなんなのか、夢から覚めた今は正直全然思い出せません。
けど、夢の中の私は全てを理解していて、全てに納得して、しっかりと自分の意思で動いていました。
夢の中とはいえ、自分の意思で動き、何かが進んでいく感覚になるのはとても気持ちのいいものでした。
目が覚めて少ししてからも、神秘的な世界にいた感覚が抜けないような、不思議な夢でした。
あまり覚えていないので省いてしまいましたが、印象的だったものは他にも沢山あったんです。赤い鳥居みたいな何かとか、苔にまみれた古い建物とか、しっかり掴んでいたはずなのに飛んでいってしまった、お姉さんからもらった小さな紙とか。
上手く言えないけど、駅に着いてからの不思議な世界は、なんとなくジブリ映画みたいな雰囲気で。覚えてない事だらけですが、何か大切なものをもらったような感覚になりました。
何か、何か、だらけで具体的な事は全然覚えてないし、説明もできないのですが。こうして書いてる間にもどんどん忘れていってしまうし。
でもなんだろ、良い夢だったなって思いました。