おはようございます。
唐突に書きたくなったので、最近ハマったゲーム、「魔法少女ノ魔女裁判」について書かせてください。
ハマったと言っても、自分でプレイしたわけではなく、実況を通して最後まで追わせて頂いた……って感じなんですが。
私が見た実況者さんは、バッドエンドを回避しまくって、トゥルーエンドに向かうようにやってくれていました。
色んな分岐点があったと思うんですが、このゲーム、分かりやすくバッドエンドになる選択肢には骸骨のマークがついてまして。
そっちを選ぶとどうなるのか、実況者さんが回避しまくってたので、私も分からない状態です。
物語を追えば追うほど、これは自分でプレイしたいゲームだなと感じたし、まだ知らない分岐結果については、いつか自力で追いたいなと。
最後の選択肢、もう片方を選んだらどうなってたか……ってのも分からない。どんな結末になるのか、楽しみで仕方ないです。
てことで、トゥルーエンドに突き進む形のエンドしか分からないわけですが。
もう語りたい事がいっっぱいあるんです。
もうさっそく、キャラクターひとりひとりについて語らせてくれ。(ネタバレと自分語りが入るので、苦手な方は今のうちに逃げてください……。)
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1人目 桜羽エマ🌸
エマはほんっっとうに良い子。
良い子すぎて怖いくらいの良い子でした。
王道の優しい主人公って感じでしたね。
ただ、ヒロちゃん視点で物語を追っていくと、少し嫌な子にも見えてくるから不思議。
ユキ(黒幕)ちゃんにかけられた洗脳(?)のせいだったのに、悪気なくヒロちゃんを追い詰めてる様に見えてしまうんですよね。
ユキちゃんのせいだと分かっていても、ヒロに感情移入するとエマが邪魔者のように見える瞬間がある……。
あれだけ優しくて良い子だってイメージがあったのに、ヒロちゃん目線になった瞬間、嫌な子にも見えてくる。
単に私がヒロちゃんに感情移入しやすかっただけかもしれないけど、人の印象て、こんなにも簡単に変わってしまうものなのかと。
前編が終わった段階で、エマは悪くない、ユキちゃんの仕業だって分かってたのにね。
現実でもあるじゃないですか。その人がどんな人なのか深く知らないのに、他人からの噂でなんとなく「苦手な人かも」と思い込んでしまう、みたいなの。
でもこの物語見てるとさ。自分が良い人だと感じた相手でも、誰の視点に立つか、誰に共感するかによっては、また見え方が変わってくるのかもなって。なんなら少し、苦手にすらなってしまう。
それって結構怖い事だよね。
今回の物語では、ヒロちゃんの誤解も解け、仲直りしてくれましたが。ヒロちゃんと一緒に、私もめちゃくちゃ罪悪感を感じました。
ヒロちゃんに感情移入しすぎて、エマに対して嫌な感情を抱く瞬間があったという事実がなんとも重たくて。
マジで私がヒロちゃんに感情移入しすぎてただけかもしれないし、他の人がどう感じたかは分からないんだけどさ。
最後の最後、エマがヒロちゃんを受け止めてくれた瞬間、なんだか私まで許された気がしてしまって。泣きました。大泣きしました。
エマぁぁぁぁって心の中でめちゃくちゃ叫んでました。勝手に許されたと思ってるだけなのにね……。
エマは、「わざとヒロちゃんに心配されたがっていた面もあった」って、ちゃんと自分の悪い部分まで認めててさ。私が幼稚でしたって土下座したくなりました。エマ、本当にごめんなさい。
エマはすごく強い子だなって思いました。優しいけれど芯は強くて、すごく立派に主人公してた。自分を認める力も、人を許す力ももってる。すごく優しい子でした。
2人目 二階堂ヒロ❤️🔥
ヒロちゃんはとにかく、とにかく強かった。
頭の回転が速いし、観察力も高い。
そして言葉も強い。
自分のメンタルをコントロールするのもキツい状態の中で、耐え続ける精神力もすごい。
自分を客観的に見る力も優れていたし、言葉はきついけれど、周りへの優しさに溢れていた。
前編では、「最初に殺されるあるあるな役割」のヒロちゃんでしたが、後編では彼女が主人公。
ヒロちゃんは自分の気持ちを表現するのが上手いのかな、感情移入がしやすかった。言葉はきついけどね、優しさ故、みたいなシーンも多かった。
魔女化しながらの最後の転生。
見てるこっちがしんどくなる程追い詰められていたのに、本当によく最後まで耐えきったよ。
ヒロちゃんがいなければ、トゥルーエンドには向かえない。彼女の強さ、優しさがなければ、成り立たなかった。
気付いたら私はヒロちゃん推しになってました。
頑張れヒロちゃん、いややっぱりもう頑張らなくていいよヒロちゃんって、なんかすごく苦しくて。
強烈に感情移入しながら物語を追っていた気がします。何がどんな風に辛いのか、分かりやすく書いてくれてたからかな。
とにかくお疲れ様、ヒロちゃん。
あなたの頑張りが報われて、本当に良かった。
3人目 夏目アンアン🌙
正直、感情移入しやすい子ではなかった。
けれども、気持ちは分かるなって部分がね。
ありすぎてね。辛かった。
何より辛かったのは、「自分は不幸であるべきだ」と言いつつ、牢屋敷の中だから得られるものがあったこと。
そこに居続ける事を望むってことは、「幸せになりたがってるって事だ」とマーゴに指摘されてたシーン。しんどすぎて、目を背けたかった。
私にも思い当たる節がある。
自分が嫌いすぎて、自分が人間らしくあろうとすると罪悪感が湧く。幸せになろうとすると、それを止めようとする自分がいる。
でも結局、なんだかんだ言いながら、幸せを得ようとしている自分がいて。そういう自分に吐き気がする。
アンアンちゃんじゃないけど、私も、私が幸せを望むってことは、周りを巻き込むってことだって感覚はあって。
彼女の発言や行動は、見れば見るほど、同族嫌悪的な苦しさを感じた。(これ結構感情移入してたのでは???)
やりたい役があるのに言えなかった。
遠回しなやり方でしか元気付ける事ができない。
生きる力を持ってる人についていけない。
書いててしんどい……。
でも彼女もよく頑張った。よく向き合った。
彼女を見ていると自分の中の何かが削られた様な感覚になったけど、いつか素直に幸せを求められる人間になりたいと思った。
5人目 城ヶ崎ノア🎨
見た目があまりにもどストライクだった。
マイペースな話し方も、行動も、まるで子供のようで。苦しい状況の中で、ノアちゃんみたいな子がいるとなんとなく安心できる。
なのに、前編ではあっけなく殺されてしまい。
あまりにも、あまりにも悲しかった。
ノアちゃんを殺した犯人が、気になりつつあるキャラだったていうのがまたなんとも……。
後編では、マイペースに見える彼女の内面がよく描かれていた。この物語において、彼女は癒し枠だなと思っていたんですけどね。
そんな彼女にすら、人間らしい病んだ部分があり、そこを突き付けてくるわけで。あぁぁ、もう見るのしんどかった。
ヒロちゃんに懐くノアちゃん、すごく可愛くてさ。2人が仲良くしてるシーンも、喧嘩したシーンも、すごく好きだったな。
マイペースで、少し幼くて、可愛いノアちゃん。
そんな彼女も、人を殺してしまった。
殺人を犯した理由は、「絵を見られたから」。
最初は理解ができなかった。
けど、理由が分かった瞬間苦しくて苦しくて。
お絵描きするのが好きなのに、魔法の力を使うと自分の力以上に上手く描けてしまう。周りはそれを知らず、彼女が魔法で描く絵を褒め称える。
本来の、素の自分が描いた絵は、他人に見せられなくなる。素の自分を、認めてあげられなくなる。
魔女化が進み、殺人衝動が襲ってきていたとはいえ、ノアは「自分の絵を見られたから」という理由だけで人を殺した。
あまりにも苦しかった。他人から見れば、絵を見られるくらいなんて事ないから、余計に。どれだけ彼女が絵を描くことを愛していて、どれだけ自分の実力を憎んでいたか、よく伝わった。
素の自分を受け入れるのって本当に難しいよね。
他人がそれを「問題ないよ」「私は好きだよ」と言ってくれても、自分が自分を愛せない限り、どんどん嫌いになっていく。
私の話になっちゃうけど、私は素だと本当にロクでもない奴だから、他人の前だとずっと良い子でいようとしちゃう部分があってさ。
相手が望んでる言葉、行動が分かったら、自分が得をするために相手を喜ばせようとしてしまう。損得ばかり考えて、損しないように必死になってる。
周りは皆、私を良い人だって言ってくれるけど、たぶん気付いてる人は気付いてる。どっかしらでボロが出てるだろうしね。
自分都合で相手を喜ばせようとしたり、遠ざけたり。自分勝手な側面がある事は、薄々気付かれてる気がしてる。
皆そんなもんでしょ、って思いつつ。
自分の本音は他人の本音よりずっと汚く思えるし、私の素を受け入れてくれる人が、また加害者みたいな人だったらどうしようとか、自分の保身ばっかり考えてる。
素を出すのって、素に気付かれるのって、怖いよね。人を殺そうとは思わないけど、魔女化やら殺人衝動やらが襲ってくる状態なら、十分人を殺す理由になり得ると思った。
辛すぎるって!!:( ˙꒳˙ ):
6人目 蓮見レイア⚔️
私が大好き小清水さんボイス。
なんて美しくてかっこいいお声なんだ。
しかも、リーダーシップがあって、堂々としていて、優しくて。なんて良い人なんだ。
と思いきや。
早々に化けの皮が剥がれた子でした。
5人目に紹介したノアちゃんを殺したのはレイア。ショックでした。物語を追うほど、レイアの本音が気になって、なんとなく気になるキャラになってたから。
レイアの本音は、
「注目されたい」
「私を見てほしい」
といったもの。
芸能活動もして、多くの人に愛されているだろうに。牢屋敷で過ごした短い時間の中でも、レイアを信頼してくれた子がいただろうに。
それでも、愛に飢えていたっていうね。
どれだけ周りに好かれても、認められても、彼女はただ、自分の母親に自分を見ていてほしかった。
どれだけ恵まれた様に見えても、本当に欲しいものが手に入らない限り、人は苦しみ続ける。
特に、親からの愛情に飢えてるケースって、現実でもそうだけど、病的に病むのよね。
詳しく書くと長くなるから説明は省くけど、レイアは、アダルトチルドレン的な面がある子だと感じたな。いやまだ彼女は子供だし、全然間違ってるかもしれないけどさ。
外面ばかり成熟して、大人びていって。
周りから求められる役割を理解していて、それを実行する行動力もあって。
それでも、彼女の内側には幼い頃からの飢えがこびりついてる。
私も、彼女とはまた違った形だけど、無償の愛のようなものにたぶん飢えてる。
親からの愛がないとは思わないし、恵まれてるとすら思う。けれども、親にとって都合が良くないと可愛がられないんだな、愛されないんだなとも感じてる。
嫌いになりきれずにいるけど、親の言葉、行動によってすごく傷付いたり。もはやそれに慣れて麻痺してきたり。ふとした時に思い出してグサグサきたり。
私が私だから愛されてるって感覚はなくて。
ただ、親にとっての子供だから。
情はあるから、ってだけだと感じてる。
皆そんなもんなのかもな、私は我儘なのかもな、とも思う。無償の愛を親から感じられる人なんてあまりいないのかも?とか。
他の人なら、私の親が親でも愛されてると感じるのかも?とか。色々考えたけど。
私は、親から無償の愛みたいなものを感じ取れないみたいで。
自己肯定感が低すぎて、自分が恵まれた状態になると罪悪感が湧いてくるくせに、愛されないのも苦しいと感じる。
他人から愛されると、いつかなくなると怖くなる。
きっといつか見放されると思ってしまう。
レイアじゃないけど、私を見てって気持ちが私の中にもあると思う。
彼女の「私を見て」は、異常なほどのものだったけど。気持ちは分かるなって思った。
後編はどんどんギャグキャラ化していって、重たい空気を崩してくれる面白い奴になっていったから笑ってしまった。
ただのチョロいやつ、みたいに扱われてて、なんだか可愛かった。
魔女化した姿に「美しい!!!」って感激してたシーンも爆笑した。いやほんと、好きですレイア。
たぶんあれです、「おもしれー女」ってやつです。
ヒロちゃんとの組み合わせもすごく良かったな。
パッと見は賢くて大人っぽい組み合わせなのがなんとも面白い。
ヒロちゃんが自分を認めてくれたように思えて、本当に嬉しかったんだと思う。ずっとヒロちゃんの役に立とうとしてたし、後半はなんだか犬のようにすら見えた。可愛かった。
しっかり者のように見えてギャップがすごいし、芝居がかった話し方をするし、なんとも濃いキャラだったけど。
自分を認めてくれたヒロちゃんに対しては、本当に信頼していたと思うの。目立ちたいって気持ちはありつつ、ヒロちゃんとの絆が深くなっていくの、見ていて幸せな気持ちになった。
彼女にはいつまでも元気でいてもらいたいです。
∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴
人数多くて長くなってしまうので、今回はここまでにします!
みんなキャラが濃くて、だけどどこか共感できる部分があって。たぶんこれ、誰が見ても苦しい作品だと思う。
だからこそ、色んな人にプレイしてほしいし、今すぐプレイできない人は実況とか見てみてほしい。
自分の中にある1番の闇ってなんだろうって、たぶんめちゃくちゃ考えさせられると思うんだ。
1番の闇っていうか、根本的な闇?
言い方が難しい。本作でいう、禁忌ってやつかな。
私はね、考えたけど分からなかった。
この物語のキャラ達もそうだったけど、他人に素(闇)がばれて、指摘されて、初めて分かるんだと思う。
でもさ、物語を通して共感できる部分が1個でもあったら、自分もこういうので苦しんでるんだなって、認めてあげるきっかけになるかもしれない。
私はね、この作品をつくった人は、こういう人間らしいトラウマ、苦しさを認めてくれてるんだろうなって感じてね。すごく嬉しくなったよ。
私だけじゃなくて、色んな人の中にある苦しさなんだろうなとも思えたし。少し気持ちが楽になった。
グロテスクな表現、ショッキングな表現が苦手な人にはオススメできないけど、ある程度OKな人には、ぜひ苦しみながらこの作品を楽しんで欲しいな。
てことで。
次いつ書くか分からんけど、次回に続く。