少し前にピラティスのレッスンに行ったときのこと。

 

 

無人のスタジオ―。

ピラティスの器具がいっぱ~い。

空がよく見えて、とても心地のよい空間でございます。

 

 

スタジオの後ろ(?)にはN先生たちの

事務スペース(小部屋)があります。

 

N先生は小部屋の中にいらっしゃるものの

 

 

 シーーーーーン・・・。

 

 

スタジオと静けさが同調しているみたい。

 

 

わたくし、無音ってけっこう好きです。

 

 

完全なる無音ではなく、

生活音のみそこはかとなく聞こえるくらいの無音。

生活音のほかには雨の音とか。

小川のせせらぎとか。

(東京のど真ん中で小川のせせらぎは聴けませんが)

 

 

騒音とかじゃなければ、

車が遠くで走る音や電車の音も、きらいじゃなくて。

音楽音楽した音楽じゃなく、自然に発生する音が

わたくしの耳にとって心地がよいようです。

 

 

なので、無音(に近い状態)のスタジオも

心地よく、レッスン前の10分くらいの時間、

ボ~ンヤリとストレッチなぞしておりました。

 

 

すると、N先生がスタジオにやってきて

「あと少しお待ちくださいね。

あ、音楽もかけず失礼しました。

わたし(N先生)一人だと音楽かけなくて。

雨の音とか好きなんですよね~。」

 

 

とおっしゃりながら、なにかしらのBGMをかけて

再び事務スペースに戻られました。

 

 

BGMなくてわたくしは全然構わないんだけど、

音無しが味氣ないと思われたのか

配慮してくれたんやな~、やさしーわぁ~。

 

 

スタジオに流れる音を耳にしながら

ストレッチ続行。

 

 

そのときです。

小部屋にいるN先生が垣間見えました。

N先生がどなたかと電話をしてらっしゃいます。

 

 

ようやく氣づきました。

 

 

あぁ、そうか。

こちらへの配慮と同時に、

電話の内容を聞かれないように

音楽をかけてわたくしの耳に

話が入らないようにされたんやわ~。

 

 

こちらへの配慮が全面的に出ていたので

あやうく氣づかぬまま「N先生やさしーわぁ」だけで

終わるところでした。ふぅ、あぶない、あぶない。

 

 

ピラティスの動き、超一流の武術家としての動きだけでなく

相手に氣づかれないように配慮する姿勢。

(今回たまたま氣づきましたが)

 

 

超一流の方の動きや人間性を間近に見て、感じ取って、

じぶんが影響を受けないわけはな~い!

(受けなかったら、それはそれでスゴいけれど・爆)

きっと、きっと、きっと素敵に変化しているハズ、

がんばれ、わたくし!!と己にエールを送りながら、

鼓舞する日々でございます。