テレビや新聞を全く見ないので世間の流行というものが普通の人に比べて全然分かっていない。しかし、そんな私でもなんだかこれ流行っているな、と気づいたものがある。
エリマキトカゲでっす‼️あ、間違えました。
どこでも扇風機でっす‼️正式名称を知らないけど、たぶんそんなのだろう。
なんと今日阪急電車に乗っていたら両隣と前の席の人がどこでも扇風機を使っていた。いや、ここ冷房効いてる電車内だけど…。
そして、皆片手に扇風機を持ちつつ、もう片手でスマホを自在に操っているのだ。器用だなあ。うち1人が良い年をした男性であった。いや、別にその人の自由なんだけど…、男は黙って、扇子‼️
そっちの方がセンスが良い。それに扇子があれば蕎麦も食べられるし、煙管も吸える。えー、毎度馬鹿馬鹿しい話を一席。
そのあと炎天下を歩いていたら、ベビーカーを押しているお母さんが赤ちゃんにどこでも扇風機の風を送っていた。これこそが正しいどこでも扇風機の使い方ではないか。赤ちゃんも気持ちよさそうだったな。
人間は利他の心でしか幸福を感じることはできない。なぜならもし世界中に私1人しかいなければ、私は優しい人になんかなれないのだから。優しくされる人がいて初めて人は優しくなることができる。つまり能力というのは、自分のために使うのではない。自分以外の誰かのためにあるのだ。
だから私も明日からどこでも扇風機を持って通勤電車に乗る。しかし、その風には決して自分があたるのではない。横の席の見ず知らずの他人のために使うのだ。想像してみて。見知らぬ女性に知らない男がいきなり、にっこり笑って扇風機の風を送ってきたら…。
場合によったら駅員さんに連れていかれるかもしれない。その時はこのブログもしばらくお休みです。風と共に去りぬ。
扇風機よりも、もっと涼しくなれるものがある。冷たいビールだ。朝5時台の通勤電車で片手に缶ビールを持っている怪しい男がいたらちょっとヤバい。だれも扇風機の風なんて送ってくれないだろう。
あれ?なのに、涼しい。むしろ背筋が凍るくらいに。襟巻きが欲しいくらいに。。ハッ!周囲の人からこれほどにない、冷たい視線を浴びていたのだ。
近い将来「どこでもビール」が大流行することを切に願っている。