なんだか最近やけにストロング系チューハイの危険性を報じるニュースが目につく。その度に、ストロング系チューハイを飲みながら、うーん?と首を傾げたくなる。ストロング系チューハイ離れ?それ本当かしら。

 

というのも私の周囲、ブロ友のみなさんの間でも「断酒、禁酒」をされている方はいるけれど、「節酒」をしている人など一人もいないのだ。少なくとも厚生労働省が定める適正飲酒量を守っている人を、私はいまだかつて見たことがない。

 

飲むならきっちり酔う。飲まないなら一切飲まない。これ酒飲みの基本よ。分かります?なんてエラソーに言ったけど私禁酒したことありませんでした。

 

「今年に入りアサヒビールとサッポロビールがアルコール度数8%以上の缶酎ハイの新商品を販売しない方針を示しており、キリンビールも今後のストロング系の販売方針について検討を始めた。サントリーの対応にも注目が集まる。」

 

この記事自体がおかしい。だってもともとアサヒとサッポロなんてストロング系チューハイのシェアなんてほぼ無い訳。酒屋に行けば分かるけれど、ストロング系チューハイはサントリーのストロングゼロとキリンの氷結ストロングで9割以上を占めている。

 


両社のストロング撤退は単なる敗北宣言である


だから、いかにも健康に気を遣ってストロング市場から撤退しますみたいな書き方だけれど、単にヒット商品がなく儲からないから撤退するだけで、サントリーとキリンを潰すような印象操作が行われているようにも読み取ることができる。

 

というか、みなさんも気づいてますよね。ストロングチューハイを無くすなら、当然ウォッカもウイスキーも焼酎も日本酒もワインも販売停止にしなきゃダメよダメダメ。よっぽど度数が高いんだからさ。

 

そして記事に出てきた「ソバーキュリアス」ってなんだ?欧米のセレブもやってる?日本でもZ世代を中心に浸透?後ろ向きな禁酒ではなく、あえて飲まないという前向きな選択で充実した人生?シラフでいることこそクール?

 

え?今ごろ気づいたのかい?アル中ってのはものすごいみっともないんだよ。そんなこと百も承知で飲んでいるんだよ。アホなんだよ。



 

欧米を見習うべきこともたくさんあると思う。「Sober October(10月禁酒)」「Dry January(1月禁酒)」素晴らしいことだ。二日酔いもなく、クリアな頭で、自分の趣味や家族との時間に没頭できる。

 

でも、一方で日本にはこんな素敵な歌があることを世界中の人に知ってほしい。それではここで一曲聴いてください。「日本全国酒飲み音頭」。




 

一月は正月で酒が飲めるぞ、酒が飲める飲めるぞ、酒が飲めるぞ〜。二月は豆まき、三月はひな祭り、六月は田植え…

 

なんだか、少しずつ世間は飲酒への目が厳しくなってきているようだ。でも冷静に考えてほしい。古代から人類を魅了し続けてきた嗜好品である「酒」を我々の代で無くすなんて絶対におかしい。あってはならないことだ。そんなことをすればご先祖様に顔向ができない。「禁煙ファシズム」の前例もあるし、我々はチューハイ以上にストロングな気持ちを持って酒と付き合ってゆくべきだろう。