こんにちは![]()
「痛みをもって痛みを制す」というのは、
鍼などの「治療による痛み」で、
眠っていた身体の回復機能を目覚めさせ、
その人が本来困っている痛みを治すというもの。
これは中医学的な考え方に近く、
かつ、
人の皮膚・筋肉には痛みの受容器が
たっっっくさん存在するので、
「治るためには、多少の痛みは伴っても仕方がない」
(もちろん最大限痛みの少ない方法でやるけども)
と考える先生方も多くいらっしゃると思います。
でも実は私、
看護学生のときに、
神のお告げのような出来事がありました。
「痛みに苦しんでいるときに、
少しでも、プラスで苦痛を感じると、
相乗効果のように地獄の苦しみになる」
という体験でした![]()
看護学生のとき、
3週間の実習が終わって家に帰り
ホッとした途端、
これまで経験したことのないほどの
激痛(腹痛)を感じました![]()
自分でも原因がわかっていたので
対処できたのですが、
その時の患者体験として
学んだことが2つあって
1つめは、
激痛の腹部に安易に腹部マッサージは禁。
だけど温罨法が劇的に有効! ということと、
もう1つが、
上記にあるとおり、
苦痛マックスのときに
ちょっとでもプラスの苦痛が加わると
相乗効果のように地獄!!!
ということです。
表現があまり好ましくないかもしれませんが![]()
プラスの苦痛が相乗効果、というのは、
普段それほど不快に思わないけど、
どっちかといえば不快になるのかな?
程度のものでも、ラスボスを倒す並みの
ダメージを与えることができるものに
なってしまうということです。
私の場合は、
「手を洗う水が冷たかった」
という、たったそれだけのことでした。
水が冷たいだけで、
「冷たい。温かいほうが心地よかったな~」
という気持ち的なものが、
ああ!
なんで冷たい水にしてしまったんだ!
温かいお湯を出せばよかった、
としばらく後悔し、、、![]()
なぜか腹痛までもが倍増しました![]()
その時の記憶が、
今でも鮮明に残っているくらいです。
もともと冷えやすい体質のせいも
あると思いますが。
これを振り返ると、
苦痛のない治療をしなさい
という、
神のお告げなのかな?
なんて思いました![]()
ただでさえ苦痛を抱えている患者さんに対して、
治療するはずの自分が
苦痛の原因の1つになってはいけない
ですよね。
だから、
「痛みをもって痛みを制す」
これが治療するにあたって
どうしても必要なのか…?
できることなら、無痛がいいですよね。
私は、
「痛みなく、痛みを制する」
を目指したいなと
未熟ながらも考えています。

