こんにちは
東洋医学を勉強して、
改めて思うことは、
「消化器系」の大事さです。
よく健康番組などで
「〇〇を良くするには△△を食べると良い!
なぜなら、□□という成分が豊富だから!」
といったものを見かけては、
飛びついていましたが
笑
そもそも、身体の中で
それらを、消化・吸収するシステムが
正常に働いていなければ、
いくら身体に良いものを摂取しても、
意味をなくしてしまうでしょう。
東洋医学を学ぶまで、
自分自身の身体の、
消化・吸収のシステム(消化器系)が
どの程度正常なのか、
あまり気にしたことはありませんでした。
東洋医学では
消化器系=脾(ひ)といいます。
脾臓をあらわすのではなく、
食べた物から気や血をつくって身体に送り出す、
臓器を正常な位置に保つ、
血を身体に正常に留める
などの作用をもっているものです。
脾は、肝の影響を受けます。
肝がストレスの影響を受けるなどで
やられてしまうと、
脾の作用が低下してしまいます。
脾がやられると、
食欲不振、下痢、
倦怠感、むくみなどの症状が出ます。
たとえば、
「試験で緊張して、お腹を下す」
「悩んで食べ物が喉を通らない」
など。
脾が虚して(弱って)しまいやすいタイプの人は
些細なことで思い悩む性格をもつと
言われています。
(五行色体表の「思」)
あと、自分の意思を行動にする作用があるので、
脾が虚すと、意思と行動が
行き違うようになります。
(五行色体表の「意」)
また、脾は「湿」(湿度)に弱い臓です。
雨の日によく調子が悪くなったり、
舌の苔(舌苔)が分厚い人は
身体に湿が溜まっている可能性があります。
それに加えてよく下痢をしたりする人は
脾が虚しやすいタイプかもしれません。
東洋医学では
身体のエネルギー源は
腎と脾が代表選手であり、
腎は先天の精を、つかさどる
(生まれたときからもっているエネルギー)
脾は後天の精を、つかさどる
(生まれてから食べた物で作るエネルギー)
といわれています
じつは悲しいことに、(?)
腎による、先天の精は
生まれたときから量が決まっています。
これは両親から受け継がれているものなので、
大きくは変えられません。
でも脾で作られるエネルギーは、
脾の状態、食べた物、食べ合わせ、食べ方
いろんな条件によって変えることができます。
私達の身体のエネルギー源は
先天的なものを除けば、
食べ物と消化器系で決まるということです。
すごく重要じゃないですか??
私は、湿度が高いとすぐに
身体が重だるくなり
胃腸の調子も崩しやすいので、
少なからず脾虚(ひきょ)タイプです。
なので、
脾胃を補うような治療や、
湿が溜まらないような養生が必要になります。
つぼはよく、
足三里(あしさんり)を押したり
鍼をしたりしています。
松尾芭蕉のおくのほそ道にも出てくる
有名なつぼです。
治療院では
夏でも腹巻きをして寝ることや、
お風呂もしっかり
湯船につかって、身体をあたためる
ように言われました。
消化器系を高めて、
毎日元気に過ごしたいですね!!
https://www.sennenq.co.jp/knowledge/tubo13.html

