こんにちは![]()
夏に生じる「邪」(天候による病)は
「暑邪」と呼ばれます。
<特徴>
暑邪
・炎熱性:陽が過剰となり上昇しやすい
・昇散性:気や津液を消耗しやすい(疲れたり乾いたりする)
・湿邪(多湿な環境による邪)をともなう
※ちなみに、
湿邪の特徴
・重濁性:重く、濁る。(重だるい症状がでる)
・粘滞性:粘性をもち、気を滞らせる。治りにくい。
・下注性:身体の下の方に症状が出やすい
・脾を損傷しやすい(消化器系がやられやすい)
簡単に言うと
暑邪は熱にやられて乾く。
湿邪は水がうまくめぐらず重だるい。
つまり
・身体に熱がこもっている
・身体を潤すはたらきが崩れている
状態になっているということですよね。
西洋医学的に言うと、
高温にさらされ体温上昇・発汗多量し
脱水、血管拡張による循環血液量低下、
電解質(ナトリウムなど)喪失などによる
血圧低下→ショック
つまり熱中症。
だから、
身体を高温多湿の状態に
さらし続けないことや
電解質や水分を
こまめに補給することが大事。
(でもそんなことはみんなわかっている…
わかっているけど増え続ける熱中症…)
では東洋医学的に対策を。
必要なのは、
身体に熱をためこまないことや、
身体の電解質・水分代謝能力を
UPさせること!
<身体の熱を逃し、必要な潤いを補う食べ物>
トマト、きゅうり、ズッキーニ、冬瓜、
なす、キウイ、すいか、豆腐、豚肉など
季節の食材を食べることは養生になります。
私の実際の経験でのオススメ、それは
きゅうり
です!
暑くて雨が続いていた時、
(暑邪・湿邪にやられている状態)
あつい、重だるい。
そこで、
きゅうり1本まるかじり。
数時間後、利尿作用により
トイレが近くなり、
体調がすこぶる良好に!
きゅうりって不思議ですね。
利尿作用があって、余分な水分を
取り除いてくれる作用があるのに、
陰(潤い)を補って、
過剰な陽(熱)を抑えてくれるはたらきがある。
陰陽のはたらきについては↓
今まで、
「きゅうりはおいしいけど
栄養がないんでしょ?」とか思っていましたが、
あなどれない!笑
きゅうりだけじゃなくても
ウリ科は似た作用があるのでオススメします♪
