道具を大切にする心 | 札幌のイタリアンレストラン Mano e Mano のブログ

道具を大切にする心

ディナータイムのことでした。ご家族でいらしていたご常連さまが、パスタをサーブしましたらその器を見て「あら、金継ぎしているのね」とおっしゃいました。

そうなんです、食器はどんなに大切に扱ってもふとした弾みで欠けてしまうことがあります。マーノの器は特別高価なものではありませんが、どれもひとつひとつ愛着を持って使い続けているものばかり。粉々に割れてしまえば諦めもつきますが、ほんの少しの欠けならば金継ぎをすることにしています。

縁の金色の部分が「金継ぎ」です。


こんな小さなデミタスも金継ぎをして大切に使います。

金継ぎは茶道の世界では一般的なものです。欠けた茶碗を漆で継いで、金で化粧を施しそこに新たな美の景色を見いだす、日本人の美意識の高さを表す技術です。
たまたま店の近くに金継ぎをしてくれる器屋さんがあるので、そこにお願いしています。実は吉田も金継ぎ教室に通いたいのですが、人気講座なのでなかなか空きがでないのです。いつか技術を身につけて、店の器くらいは自分で修繕できればと思っております。


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