春が来た


真新しい制服を出迎えてくれるのは


華麗に咲き誇った淡い紅ではなく


少し落ち着いた葉桜たち


その色に背を押され


新たな路へと踏み出した



―すれ違い―


外は気持ち良い程に澄んだ青


穏やかな日差しが差し込む小春日和は


僕の心とは裏腹に笑っていた


もうすぐ授業終了の鐘が鳴る


気持ちよさそうに啼く鳥を


恨めしい思い出見ている僕がいた




―1+1―


今まで通じ合っていたココロ


一緒にいることが当たり前で


変わるはずもないと思っていた


それなのに


゛ありがとう″


そんな詞ももう


ひとつ隣の君には届かない



目に見えなくて


キミの胸に手を押し当てた


「痛い?」って訊いたら


「痛い、」って言って


キミは綺麗に笑うから


何も言えず唯そのまま


重なり合う音だけを聞いたんだ





―儚―


アルファるとの隅に咲いている


名前も知らない花


堅い大地を蹴破って


小さく咲いている花に


君は笑いかけていた


強く 優しく そして儚く


いつかその花と共に


君が散っていくんじゃないかって


僕はまた同じ夢から覚めて


今日もまたキミを見つめてる