アライブ-最終進化的少年-


アライブ-最終進化的少年-』(アライブ さいしゅうしんかてきしょうねん)は、原作河島正 、作画あだちとか による漫画 作品。


講談社漫画雑誌月刊少年マガジン 』で2003年 から連載されている。単行本は講談社より少年マガジン KCのレーベルで刊行されている。

「もしも荒れ狂う現代人が特殊な超能力を持ったら……」ということを中心に現代人の狂気的な本能を描くSF 作品。

  • 第1部 - 北海道編まで。数か月後を描いたエピローグ「Intermission」あり。9巻で完結。
  • 第2部 - 第1部の2年後の世界が舞台。10巻~。


ストーリー

第1部
舞台は日本の中心、東京。幼い頃、両親を交通事故で亡くした叶太輔は、姉であり、自身が通う高校の養護教論である叶陽子、幼馴染の落合恵、そして親友である広瀬雄一と共に普通の高校生活を送っていた。

ある日、太輔は「何か」が自分の中に落ちて来たのを感じる。そのときは気のせいとやりすごすが、その日の帰宅途中、自分の目の前に笑顔の少女が飛び降りて来て自殺した。

「自殺」……それを一瞬、羨ましいと感じてしまった太輔は大きく戸惑う。さらに自分の周りだけでなく、日本全国、世界各国で、ときを同じくして自殺者が相次いでいることを知り、動揺する。後に<悪夢の一週間>と呼ばれる日々の始まりだった。



第2部
湖で死闘を繰り広げた叶太輔はアクロの心臓と合体し暴走した広瀬と共に溶岩に沈む。アクロの心臓は広瀬と太輔と共にマグマにより消滅し、世界滅亡は阻止された。それから2年後、世界中では自殺者を出した<悪夢の一週間>、それにより生まれた能力者の存在も忘れ去られようとしていた。

勇太も奈美も成長し、元の生活へと戻っていた。しかし、彼等は広瀬と共に消滅した筈のアクロの心臓の鼓動を感じていた。2人はあの悪夢の日々が終わったとは思えず、世界が偽りの平和を保っていることに日々不安を感じながら毎日を過ごしていた。

そんな2人の不安を壊す出来事が起こる。勇太の学校に転校してきた手塚葵。彼女は勇太に太輔が生きているということを伝えた。太輔が生きていることを知った勇太と奈美は葵の家族と出会う。

一方、在日米軍が不穏な動きを開始していた。ハルの死をきっかけに絶望と罪悪感に打ちひしがれていた雨宮記者は在日米軍の密告者と出会い、米軍の計画を知る。それは"Living Rock"を利用した極秘軍事プロジェクトだった。その岩は、かつて太輔が広瀬と共に葬ったはずの、あのアクロの心臓であった。




感想

現代設定の中に超常的能力が入り込んでいるのですが、
その能力の設定や、いかにして地球に来たり人がこうなったのか、というところが作中で違和感無く説明されていて、さらっと理解できるのがいい。
その「世界」として完全に成り立っている!
一話一話ストーリーがちゃんと組まれて、次が気になり見逃せません。
すべての話が繋がって進む先も何をするのかもはっきりしている。
意味の無いものが無い。続きが気になる。
また、「狂気」の表現も秀逸。
狂った人々はとても印象深いです。
キャラクター付けも面白く、魅力が引き立ってます。







評価は100点中84点です。





ペタしてね