持ちつ持たれつ。

ギブアンドテイク。

人の世は誰かを助け、誰かに助けられる世界です。

 

自分磨きをしたいとき、

まずは与えよと言われます。

見返りを考えず

与えて、与えて与えればいつか自分に返ってくる、と。

 

半分は本当ですが、

半分は残念ですが本当ではないといえます。

 

なぜなら

与える一方になってしまっているケースがあるからです。

ギブ、ギブ、ギブでテイクがないのです。

 

その反対に

テイク、テイクの連続で

結果的に他人から奪うことをしている人もいます。

 

なぜ、そのようなことが起きるのでしょう?

 

ギブアンドテイクとは

お互いに助け合いましょう

という発想が前提です。

 

しかし、

人間関係は同じ目線の平等な関係ばかりではありません。

エネルギーを奪い合う関係にもなりやすいのです。

お互いに欠けている部分を補完しあってしまうからです。

 

マウンティング、依存関係などの中で

奪う者(テイカー)が与える者(ギバー)から

一方的に利益を享受する関係を作ってしまうことがあります。

 

力が上の人が下から奪うとは限りません。

 

自己卑下したり被害者意識といった

「私はかわいそう」というアプローチで

同情する人を見つけて自分の存在価値を高める人も

テイカーです。

 

労働契約を結んでいるのに

積極的に行動をしない、無駄な労働はしない

言われなければ何もしない

対価に見合わない省エネすぎるタイプもテイカーです。

 

時間、感情、お金

さまざまなシーンで、奪うvs奪われる 構造を

生み出してしまっているのです。

 

 

頑張らないと自分が存在意味がないと思っている

周りを調和させようと頑張ってしまう

 

そのような人は与えるばかりの

一方的な自己犠牲型のギバーになりやすいです。

 

 

他人と比較して

もっと昇進したい

もっとお金儲けしたい

もっと評価されたい

 

と考えがちな人はテイカーになりやすくなります。

 

 

一方的に与える自己犠牲型のギバーは

「私には価値がない」

「私なんて」

という自分に自信の持てない人が多いので

潜在意識に「奪われても仕方がない」という発想が入っています。

そういうタイプの人は、

テイカーから奪われる関係性を作りやすくなります。

 

 

まず与えよ。与えた分だけ豊かさが得られる。

 

それを実現するためには、

まず

自分を愛すること。

自分の存在を認める「自己受容」できることが先です。

自分の心を整え、満たすこと。

自信を心の真ん中に育てることができたなら

あなたはギバーとして周りの人たちに豊かさを与え

その豊かさを自分自身も享受することが可能です。

 

人生の豊かさを創造できるのは

利他を意識したギバー。

 

誰かの犠牲に成り立つものではなく

関わる人たちすべてが笑顔になる。

 

売り手よし、買い手よし、世間よし

近江商人の三方よしの精神です。

 

 

そして

テイカーとは関わりを持たないのも重要ポイントです。

 

テイカーは意識的に行動している人ばかりではありません。

 

関わっていると時々重たい気持ちになったり

違和感がある場合は

距離を置いてみる、というのが得策です。

 

 

環境が変わったり

人間関係が変わると

いつの間にか自分がテイカーになってしまうこともあります。

 

自分の行動をときどき振り返って

素直な自分だったか、妬む気持ちはなかったか

確認してみてください。

テイカーは「評判」というかたちで自分に跳ね返ってきます。

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