マナー教育クリエーション協会の若槻です。
皆さんは「挨拶」という言葉の由来をご存知ですか?
先日担当した研修でこのような感想をいただきました。
実は、「挨拶」というのは、仏教用語で、
「挨」には、「押す」「背を叩く」「開く」、
「拶」には、「迫る」「はさみつける」「押しつける」
との意味があります。
古来、禅宗では、師匠が弟子に声を掛けるなどし、
その返答でもって修行の度合いをはかることを、
「一挨一拶」と呼んでいました。
そこでは、自然と言葉を交わすことで、
その端的な一言に気持ちを込め、
そこから「何か」を汲み取っていた。と言われています。
しかし、それは禅の世界だけでなく、
現代の「挨拶」にも同じ事が言えます。
普段の「挨拶」ひとつでも、
その相手の人の状態を知る事ができるものなのです。
例えば、
あれ?いつもより声が小さい?
あれ?いつもより、元気がない?
と、いつもと違う何かを察する事ができますよね。
「挨拶」=「心を開いて、押し進む」
これがコミュニケーションのスタートです。
一般社団法人 マナー教育クリエーション協会
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