日本のころろ文化についてお話を致しております「日本に息づく心配り〜Le point de vue de Les Misera〜」の浅海です。
昨夜から今日のテレビでは、スケート・女子パシュートの金メダル獲得がとても大きく取り上げられていますね。
皆さんはライブでご覧になりましたでしょうか?
私はしっかり!テレビにかじりつき、応援できました(*^^*)
テレビでは、各レースの解説はもちろんのこと、各選手やチーム、ご両親やスタッフさんなど多くの関係者の方々からの声やドラマが取り上げられ、多くの番組で特集しています。
それらの番組を観る中で、この女子パシュートに関して頻繁に耳にした言葉があります。
それは・・・
“美しい”という言葉です。
「ワンライン」と言うそうですが、3人のスケーターがきれいに一列に隊列を組み、一糸乱れぬフォームで滑る技術を見た多くの司会者・コメンテーターの方が「美しい!」という言葉を口にしていらっしゃいました。
その感覚、感想…正に同感
後ろの選手は前の選手からほんの40cmずれるだけで、先頭で滑っているのと同じ抵抗を受けるそうです。
この「ワンライン」は、心や呼吸を合わせ、ムダを最小限にしないと成し得ません。
女子パシュートチームは、もちろん単に美を追求したわけではないはずです。
タイムを追求する中で、無駄を省き、和を整え、職人技の域に達した。
その結果、観る者の目を奪う美しさが自然と生まれたのです。
お気づきでしょうか?
日本文化には、常に“美”が息づいています。
伝統工芸品に施された巧みな技術は美しさを生み出し、無駄のない、心のこもった所作は形(かた)となり美しく映ります。
何事も、追求した先には美がある。
改めて、美の偉大さに感服しました
そして、もう一つ、この女子パシュートを観て思ったことがあります。
それは、日本人ならではの一体力。
女子パシュートチームは、年間360日以上生活を共にし、一体感を養ってきたと言います。
でも、私はそれだけが要因だとは思いません。
海外の選手がこの「ワンライン」を成功するのはなかなか難しく、しかしながら私たち日本人は比較的容易に作りやすい、それは和することが得意な民族だということが大きく関係しているはずです。
私たちのもつDNAの基礎は、和を重んじる農耕民族として培ってきたDNAです。
私たち日本人が持って生まれたこの特性は、どのような分野・立場においても、とても強い武器であると、改めて思いました




