日本の精神文化についてお話を致しております「日本に息づく心配り〜Les point de vue de Les Misera〜」の浅海です。
昨日のテレビ朝日の木曜ミステリー『科捜研の女』第二話の題材は日本刺繍でしたね
私は日本文化に親しむことが好きで、篳篥も習っているのですが、実は趣味としてもう10年近く習いに通っているのが日本刺繍のお教室なのです
何においてもですが、やはりテレビの影響は非常に大きいと思います。
F1だって、地上波での中継がなくなり、録画放送がなくなり、BSでの放送がなくなり...残念なことに、その都度、親しむ人口は減っていっています。
とても面白いスポーツなのに
日本刺繍がテレビで取り上げられることは稀ですが、だからこそこうして目にすることができると、普及につながるものと、とても嬉しくなります
日本刺繍は、絹糸と絹地(布)を用います。
様々な手法で多様な色に染められた糸は日本人の感性らしく繊細で数えきれないほどの種類があり、その光沢はどれも美しいの一言に尽きます
糸をそのまま(釜糸のまま)使ったり、固く撚って使ったり、緩く撚ってつかったり、反対に撚って使ったり・・・そして刺し方も沢山あります。
右手を上に、左手を布の下に配置し、時には手小梁という道具を使って艶を出しながら、ひと刺し、ひと刺し仕上げた作品は、まさに日本らしい風合いと輝きを放つのです。
最近は職人さんが減ってしまい、また高価であることから、機械刺繍の商品が世の中にあふれていますが、手刺繍で仕上げられた作品は何とも言えない美しさがにじみ出ています。
一番身近で目にできるのは、デパートの着物売り場でしょう。
目の保養だけではなく、日本人としての感性を磨く、大きな教材となります。
日本の色の美しさ、日本の技術の巧みさ、日本人の美的感覚と表現・・・
是非日本刺繍に触れて、それらを体感してみてください