皆様こんにちは。
マナーOJTインストラクター
キッズマナーインストラクター
赤名麻由子です。
皆さんが日頃、会話のなかで
敬語を使う場面
敬語を相手から使われる場面
沢山ありますよね。
その時になんだか気になるな~・・
使うの難しいな~・・
と思われる言葉ってありませんか?
私は「させていただきます」という言葉が
いつも難しいな
と思っています。
間違った敬語
間違えやすい敬語として
良く例にも出されます。
でも自分が相手に対し
言葉として使いたい気持ちも分かるんです。
「させていただきます」の私のイメージは
こんなイメージ。
自分をへりくだり
相手の行動に対し御礼や相手の立場を
上げた表現をしたいとき。
もともと「させていただきます」
は間違った敬語ではありません。
ですが、乱用すると耳に残ります。
先日もデパートで友人のプレゼントを選んでいるとき
お店の方が
「では、こちら新しいものをお持ちさせていただきますね」
「お会計させていただきます」
「包装させていただきますので、
しばらく店内でおまちいただけますか」
「こちらから失礼させていただきます」
(紙袋を渡される)
店員の方が行動することを
私に報告するとき
全てに「させていただきます」
が使われていたのです。
さすがに耳に残りました。。
でも、良く聴くフレーズではありますよね。
文化庁のHPにこんなコーナーがあります。
面白いので一度ご覧になってみてください。
とても勉強になります。
ここでは「させていただく」を使用していいのは
以下の2つの条件が重なったときとされています。
ア)相手側又は第三者の許可を受けて行う
イ)そのことで恩恵を 受けるという事実や気持ちのある場合
このアやイは人によって
「自分は恩恵を受けた・受けてない」の基準が違いますが
明らかに自分が恩恵を受けないのに
させていただきます、を使用するのは
相手に違和感を感じさせるということです。
先程の例の
新しいものをお持ちさせていただきます
は、
新しいものを持ってくることを私がOKしたから
アは満たしますが、そのことによって
店員の方には恩恵は無いですね。
イは当てはまらない。
だから
「新しいものをお持ちしますね」
「新しいものをご用意いたします」
で十分丁寧に相手に伝えることになります。
日頃から使い慣れないと
なかなかすぐに切り替えられませんが
相手に伝えるときは是非一度
頭の中でアとイ、両方満たしているかな?
と考える癖を付けてみましょうね。