2007年2月5日~8日 広州・桂林・上海4日間の旅


2月8日(木)の足跡


【旅の行程】

 ●ホリディインダウンタウン上海→車→朱家角

 ●朱家角→車→上海空港

 ●上海空港→飛行機→中部国際空港


宿泊地、ホリディインダウンタウン上海は上海駅の近くだ。なので車の音がうるさい。あまり環境的には良くないがまあまあのホテルだ。物価やホテル代が高い上海なのでお手ごろ価格でいいかもしれない。ホテルのサービスもそんなに悪くない。


今日は出発までフリーだ。帰りの飛行機は17時30分というので相当な時間がある。適当にどこかに行ってもいいのだが、高齢の両親もいることだしここはオプションツアーにまかせることにした。ほんとはオプションツアーだとガイド料も含まれていて高いので自分で行きたかったのだが、60過ぎの旅なれない両親を連れてフリーで行くのはイマイチ気が引ける。ガイドお勧めの朱家角に行くことにした。


朱家角はホテルから車で30分。運河に囲まれた古い町並みで東洋のベニスといわれている。何でもかんでもぶっ壊して近代的な建物に作り変えている上海が、少し歴史的価値のあるものを残そうということで(多分観光客がたくさん寄ってくるからだと思うが)保護されている運河である。


少し小雨がぱらつく中、向かった先はなるほど、東洋のベニス、どちらかといったら柳川川下りといったところだろうか。なかなかに風情があるところだった。しかも平日で天気も悪いためか、非常に空いていたのでかなり満喫できた。

運河にそった古い町並み、運河に架かる橋、どこをとっても風情があってなかなか楽しい。ここでは商売っ気がぜんぜんなさそうで店員の勧誘が妙に少ないのも気に入った。中華料理で食べ過ぎの体を動かして散策するのも楽しい。


半日充分堪能することが出来た。ここではたまたまお葬式に遭遇した。というのも・・・町並みを歩いていたら突然目の前で


バン!バン!バン!(爆竹)


これはびっくりしたー。なんでも中国では結婚式でも葬式でも爆竹をバンバン鳴らすらしく、観光客がいようとお構い無しにガンガン爆竹を鳴らす。ひいいぃいい~って感じでした。珍しいものを見ました。


そしてお昼はいい加減広東料理フルコースに飽き飽きしたので「飲茶したい!」と我侭をいい、ガイドさんに連れて行ってもらった。メニュー表見てもわけわからんのでガイドさんに通訳してもらいながらオーダー。これ、結構良かった~。最終日でお腹もぐったり疲れていたので包子や餃子が美味しかったです。亀ゼリーが意外に食べやすかったのも良かった~。


こうしてみっちり堪能したあとは大急ぎで空港へ。上海は日中渋滞があるのでなかなか時間的に厳しかったかもしれない。車は異常なほど飛ばしていて気持ち悪くなったが無事空港に到着。残った元をすべて使い(元は日本円に両替すると半額しか戻ってこないというので)無事帰路へ。上海から名古屋までってたった2時間!だったんですね。


ものすごい超特急の旅だったけど、こんなに近いならまた遊びに行きたいな~って思いました。でも、広州は・・・・勘弁です。



2007年2月5日~8日 広州・桂林・上海4日間の旅


2月7日(水)の足跡


【旅の行程】

 ●桂林賓館→車→桂林空港

 ●桂林空港→飛行機→上海空港

 ●上海空港→車上海観光

   豫園・豫園商城・外灘・新天地

【宿泊地】 ホリデイ・イン・ダウンタウン上海



今朝の出発は比較的ゆっくり。アメリカンブレックファストを食べながらのんびり朝を迎える。少し時間が余ったのでホテル周りを散歩することにした。桂林賓館は公園と池に面したところに位置するため、なかなか立地がいい。少し散歩するにはとてもいい環境だ。で、妹と散歩にでたのだが、


 この池の周りが公園


みんな体操をしている・・・・


わかりにくいけどみんな体操してます。

話には聞いていたが、いたるところで体操をしているのだ。しかもとても唐突だ。歩行者用道路でいきなり、公園の階段でいきなり、歩きながらいきなり、なんだかとってもいきなり太極拳や音楽に合わせた謎の踊りをしている。しかもなんだかみんなとても楽しそうなのである。

 公園からの眺め

楽しそうなので私たちも真似して体操してみた。

町で見かける中国の人たちはなぜかいつも険しい顔していて怒ったようにしゃべるので笑い転げて楽しそうに体操しているのを見るのはなんとなく良い気分だった。


今日の午前中は移動。2日間お世話になったテイさんに別れを告げて上海に向かう。テイさんはガイドとしてかなり熟練と見た。ホントに世話好きで気が効いて、年寄りの両親にも親切で助かった。桂林がいい印象と残ったのはひとえにテイさんのおかげかもしれない。


桂林から上海へ向かうこと飛行機で2時間。ホントに中国広い。


上海は都会、相当に環境悪そうだなぁ、と思って着陸。今度のガイドは意外と若そうなヨウさん(男)だ。にこにこと愛想は良い。が、あまり気が効かない。だいたい中国の男性は怠け者が多いらしい。このヨウさん、元は広州ホンダで働いていたのだが辞めてガイドになったという。なんでも日本の企業は残業ばっかりで大変なんだそうだ。基本的に中国の会社は、朝会社に来て、だらだらして、1時間ほど働いて、だらだらして、1時間ぐらいお昼を食べて、1時間ぐらいお昼寝をして、1時間働いて、1時間休憩して、1時間働いて、5時半になったら家に帰れるんだそうだ。そりゃ広州ホンダはきつかろう。


不思議なことに、上海の空気はそう悪くなかった。こんなに車が走っているのになんでだろう?車が比較的新しい高級車が多いから排ガスが少ないのか。広州のほうがよっぽど環境が悪い。ちょっと安心した。


今日は半日上海観光。まず向かったのが豫園・豫園商城。上海にきたら必ず立ち寄る観光スポットである。時期はずれの平日ということもあり比較的空いていたがいつもはものすごくごった返しているらしい。豫園は明代の中国式庭園で、行ってみれば日本の竜安寺ってとこだろうか?その回りにならぶ商店街。ここは意外に見ごたえがあってたのしかった。一度は行ってみてもいいかもしれない。歴史音痴の私でもかなり楽しかった。


 

できれば豫園商城でもう少し買い物などしたかったがツアーパックの悲しいところ、次のスケジュールが待っている。次は外灘だ。ここは・・・行ったことがないが、言ってみれば東洋のマンハッタンとウォール街が合体したところだろか。海を見ればそれは成長する今の上海、振り返れば歴史が感じられる銀行街、となかなかみどころのある場所だ。間違いなく中国で一番発展している場所であり、東洋の中心となっている。エネルギーがみなぎってる感じがしてちょっと感動した。トイレが有料なのに綺麗じゃないことも驚いた。


 
すごいぞー!


お次は新天地。単なるショッピングモールだ。
 こんな通りもある。


今、時期的に円安ということもありはっきり言って上海は物価が高い。下手すれば日本より高い。新天地は上海で今一番お洒落なカフェが集まって素敵なところーって触れ込みだが、べつに中国くんだりまで来て日本と同じような場所に来てもーって感じがする。さっさと通り抜けてしまった。


そしてお決まりのツアーパッケージ土産物屋。上海は一番たちが悪い・・・かも。というのも、異常に女が強いのだ。とにかく女が偉そうだ。女の店員に捕まったら最悪。「買わないの!買いなさい!お金出せ!」みたいなことを平気で言う。ものすごく不機嫌な偉そうな態度で。男のほうが腰が低い。一生懸命しゃべりまくっておべんちゃらを言って買わせようとするがあまり威張らない。言ってみれば韓国ドラマ、チャングムの誓いに出てくるカンドックおじさんみたいな感じ?しかし、とにかく女が怖い。だからこちらも強気でいかないとあっという間にやられてしまう。「いらないよ!こんなもん、日本のほうが安いよ!買わないね!」というと怒ってどこかに行ってしまった。年寄りなんかあっという間に餌食になってしまうだろう。実際、上海はホントに高いのだ。日本が物価が高かったのはずっと過去のことなのだ。それと面白いのが中国は割り切って女尊男卑を敢行している。昔のことなんて知らないよ、今はとにかく女性が一番偉いの、だって。お店でお茶を入れてくれる時も母が一番最初。長老の女?が偉いんだそうだ。男性もすんなり受け入れている。いや~摩訶不思議。


途中で夕食を取ったが、さすがに広東料理にも飽きてきた。似たようなメニューが繰り返されると飽きてくるのは日本人だからか。和洋折衷、何でも食卓にあがる日本にいると贅沢になるなぁ。ここでもまた、夜のオプショナルツアーを勧められたが断って姉妹でマッサージに行くことにした。


夜の上海繁華街。

上海はマッサージ屋が山のようにあるがどこもぼったくり料金だ。私たちは日本人が経営するマッサージ屋に向かう。上海はタクシーが妙に安いのでホテルからタクシーで直行した。初乗り11元(170円くらい)だから驚きだ。もちろん言葉がわからないので筆談。便利だなぁ、漢字って。

マッサージ屋「桃源郷」は上海の繁華街の中にあった。周囲はにぎやかでデパートは夜の10時までやっていることもあり、暗くても人がたくさんいる。お正月前(旧暦)ということもあり、町は綺麗に彩られている。いたるところに豚が飾ってあるが、中国では猪年は存在しなくて「豚年」なんだそうだ。そして豚は日本で言う「福招き」の意味もあり、店先には豚があちこち飾ってある。招き豚である。


 
新年を祝ってる豚さんたち。

「桃源郷」の店員はみんな若い女性だったけど、みんな日本語が上手だ。だからたいして困らず意思疎通が出来る。60分、足と肩をマッサージしてもらったが気持ちよくて途中で寝てしまった。いいね~最高。隣にはビジネスマンらしきインド人が痛さにヘンな悲鳴を上げていた。


なかなか、上海は楽しい。






2007年2月5日~8日 広州・桂林・上海4日間の旅


2月6日(火)の足跡


【旅の行程】

 ●桂林賓館→車→桂林観光

   漓江下り(食事つき)・陽朔、西町散策・高田郷

【宿泊地】 桂林賓館



今朝の出発も早い。朝8時出発だ。

今日は今回の旅のメーンイベント、漓江下りである。2月は水が干上がるのであまりお勧めできる時期ではないのだが、父はこの日だけのために中国に来たのである。彼は散々予習をしてきて意気込み満々だ。なれないPCで引き出したプリントを手にガイドさんに食らいつくようにして説明を聞いている。おお、やる気満々。


桂林市内からおよそ30キロ、舗装が悪いダートを車で延々と移動するのである。私は前日の疲れもあって、このすさまじいダートの道のりもほとんど居眠りに費やした。気がつくと漓江下り桟橋だ。ガイドのテイさんが言った。


「船に乗る前に注意ネ。船に乗る前にイッパイ物売りがたかってくるよ!ここの物売りはスゴイからねー!バックとかひったくられないよーに!しゃべっちゃダメヨー、無視するノヨ!」

げ。と思うまもなく、車の周りにこれでもかというくらい人が集まる。物売りだ。ほとんどが女の人で中には老人も居る。「センエン、センエン!」の連発である。


テイさんの言うとおり、無視、無視、無視!すさまじい勢いだ。しかしそんななかで、腰の曲がった老婆が「みかん。みかん。」といってみかん入りの袋を突き出しているのを見ると、つい「かわいい」と思ってしまうから危険だ。速攻で船に乗り込んだ。

船はまぁ、水上バスのような・・・船内にテーブル・椅子があり食事が出来るようになっている。船はゆったりと出港。

景色はこんなカンジ。


 



父よ、嬉しいかい。

残念ながら今回は水が一番少ない時期ということもあり、漓江下りツアーの3分の1くらいしか見ることができない。川が干上がっているのだ。それでも周囲の野牛を見たり、風景をのんびり楽しめるのは悪くない。久々に静かな中国を堪能したのだ。


 野牛。放牛?

が。


ここで中国の田舎の真実。物売りは散々見てきたからいいとして、次に見たものは浅瀬を歩きながらずっと船についてくる子供の集団。みんな魚網のようなものをもって網を船に向けている。カネをいれろと叫んでいるのだ。何メートルもずっとついてくる。最初、気の毒に思ったのか、だれかがお金を投げた。食らいつく子供たち。なんだか嫌な気分だ。そうしているうちに子供の集団はどんどん膨れ上がり、終いには大人も混じっている。船員が「お金を投げないで!」と連発して怒り出した。彼らは1日働きもせず、ずっと観光客にお金をたかって暮らしているんだそうだ。お金を投げるのは日本人だけではない。同じ中国人もお金をばら撒く。笑いながら。両者、プライドはないのか。見ているだけでだんだん腹が立ってきた。


増水時はこの↑いかだで物を売りつけに来るらしい。

テイさんいわく、中国は格差が相当に酷いらしい。田舎のほうじゃ、ほとんど自分で働こうとする男は居ない。一日中カードゲームや麻雀に明け暮れ、たまに観光客にお金をたかり、女に働かせているのよ、ってことだった。ひょえ~・・・。確かに家の前でカードゲームに明け暮れるいい年した男たちがたくさんいる。は、はたらけよ・・・・と思ってしまうのは日本人だからか。


それでも船内の食事は美味しく、同席した日本人オジサマ観光客と父はいい感じに酔っ払って楽しそうだった。たまたまこの日はツアー船の監視をするお偉いさんが乗船していたらしくいつもより食事がゴージャスだったという。確かに船下りの食事にしてはかなりまともな贅沢風味だった。同席の日本人オジサマが日本から醤油を持ってきていたのだが、すごいね、醤油。ちょっといれるだけで中華料理がぐっと美味しくなるんですよ!今度中国に行く時は必需品だな~。


船を下りてまたバス移動。今度は陽朔、西町散策・高田郷めぐり。



高田郷からみた景色



陽朔のまち。


陽朔、西町は日本でいうなれば・・・うーん、高山の町?倉敷の美観地区?お店が立ち並んでいる、古い町並みだ。しかし、基本的に店なので物売りだらけだ。それから老人がお金をよこせとついてくる。普通に買い物できないところがつらい。結局何も買うこともなく、通り過ぎた。それにしても、桂林はどこにいてもあの独特の山の風景画が広がっていてただ見て歩くだけでも結構楽しい。


旅行会社のシステムでどうしても1日一箇所指定土産物屋につれて行かなければならない、とテイさんは言った。ここでもやはり、物売り攻撃だ。正直、かわすのが大変なのだ。建物の中に入ってしまうと早々簡単に出れないし、いやだといってもしつこい。結局、だれかお人よしが買うことになるが、ここでは姉が小物を買うことになった。物売りは建物の外にもいて、車までついてくる。ホントにこれさえなければ桂林はいいんだけど・・・


その後、ホテルに戻って食事。嬉しいことにここの食事は旨い。今回のツアーの中では一番だった。ふと隣のテーブルに日本人観光客が居る。どうも他のホテルに泊まっているが食事だけ桂林賓館に来ているらしい。格安ツアーだったらしく、泊まってる宿はボロくて飛行機の時間も悪いらしい。何かと「へえ、高いツアーに申し込んでるのね!」などと突っかかってケチをつけるおばさん集団。大きなお世話だ。しかし、ご飯が美味しいので無視して楽しむ。ああこのホテルに泊まれてよかった。部屋も綺麗で広いし、思っていたよりかなり快適だった。


 ご機嫌です。


ガイドのテイさんが夜のオプショナルツアーを勧めてきた。しかし、私たち姉妹はなぜか旅行に行くとその地のスーパーに行く習慣がある。土産物屋に押し付けられることもなく、自分の好きなものを安価で手に入れるにはスーパーやデパートが一番いいのだ。だからオプショナルツアーは両親に任せ、(彼らは桂林雑技団を観にいった)私たちはホテル近くのデパートへ向かった。


妹が肩が痛いという。舗装の悪い道を何時間も車で揺られているので体中が凝ってしまうのだ。そこでデパートの薬局に入り、湿布を買うことにした。言葉が通じないので筆談だ。中国は漢字が使えるのが良い。何とか通じるものだ。

そして、大好きな食品コーナーへ。これが・・・楽しい。とにかく中国だもの。私たち姉妹はお茶を買いに行ったのだが、中国ではお茶って薬でもあるんですね。緑茶やウーロン茶と並んで、蛇の干したのやヒトデの干したのとか、得たいの知れないものがつんである。何じゃこりゃ?と眺めていたら「それはお湯に入れて薬として飲むのだ」と店員が教えてくれた。ここで時間をつぶすこと2時間。私の買ったものといえば、緑茶、干しぶどう、ごま油、蜂蜜、麻婆豆腐の素、などなど。広東省ではウーロン茶はあまり飲まず緑茶を良く飲むので売ってないとのことだった。


なんとなく、ほくほくしてホテルへ帰る。帰り道、肩の痛い妹はホテル近くにあるマッサージ屋を除いてみたら、店員は寝ていた。あららー。やる気ないね。と、通り過ぎるとあとから追いかけてきたけど・・・ごめんね。だって寝てるんだもん。

ホテルに帰ると桂林雑技団に行った両親も結構ホクホクしていた。


スーパーでごま油を買ったといったらガイドのテイさんに驚かれた。中国の若い女性はほとんど料理をしないんだそうだ。料理は男がするか、外食するのが一般的になってるそうで。へぇええヽ((◎д◎ ))ゝ。ちなみにテイさんは夫婦共働きなのでほぼ対等に働き、対等に家事をやるらしい。ただ旦那の親と同居しているので嫁姑の戦いが絶えないそうだ。どこも同じだね~・・・。テイさんは私たち家族に姑の愚痴をたくさんぶちまけてちょっとすっきりしていたようだ。


なんだかテイさんに親近感がわいた。力強く、「結婚なんてやっぱりしないほうがいい!」と言っていたが・・・ホントどこの国でも思うところは一緒だね(笑)