時々バス停ですれ違うおじいさん。
チリンチリンチリンとベルを鳴らして、気づいて避けると「ありがとう」とお辞儀をしながらしわがれた声で通ってゆかれる。
私は何だかその言葉と姿にあったかい気持ちになって、こちらこそありがとうと言いたくなる。
「チリンチリンチリン…ありがとう。」
忘れられない響き。