私が羽生結弦選手のファンになってから、フィギュアスケートのルールや採点を憶えて、何となく感じてたのは…


スケーターさんたち、ルールは知っていてもそれを戦略として活かしている?という疑問でした。


羽生くんの戦略は理解できたんですよ?


ソチオリンピックシーズンのSPはパリ散、テッパンの4Tを単独で前半に、カウンターからの3Aと3Lz-3Tのコンビネーションジャンプを後半に。


後半1.1倍のボーナスも、GOEの加点も狙ってました。


フリーのロミジュリは前半に4S、4T、3F、後半に3A-3T、3A-2T、3Lo、3Lz-1Lo-3S、3Lz。


クワドを2種類入れることで、トリプルで基礎点の高い3Aと3Lzを2本入れられるんですよね。


しかも、3Aと3Lzからのコンビネーションジャンプを1.1倍の後半に。


私はこれは、クワド2本での構成ではほぼ最高難度と思いました。


スピンとステップは世界のトップ選手たちは皆、レベル4を狙ってくるでしょうから…そこでの差はそんなにつかないだろうなという印象でした。


もちろん、トップ選手たちでもGOEがそこまで高くなかったら、他の選手たちもその部分で追いつける見込みもないわけじゃないけど…そんなにスピンやステップで加点を狙えない選手はトップにはいないと思ったので…


だから、どのジャンプを何本、どこに入れるか?で基礎点を積み上げていく勝負になると読んだんです〜


…………


ソチ五輪の翌シーズン、羽生くんが中国杯で衝突するというアクシデントがあってすっかり頭から吹っ飛んでしまいましたけど、本来なら私は「選手たちがどんな戦略で金メダリストの羽生くんに立ち向かうか?」に注目していたんですよね。


フェルナンデスさん、コフトゥンくん、レイノルズさんは羽生くんと同じく2種類のクワドを持っているので、それをどう使うか?(そして成功するか)次第でしょう。


クワドをトウループだけ、サルコウだけ、あるいはクワドなしの選手たちは、それでどうやって勝つ算段をつけているのか?


それとも違う種類のクワドを習得して挑むのか?…と。


( ̄▽ ̄;)( ̄▽ ̄;)σ(^_^;)


…すみませんでした…


無理だったようですね。


そもそもそこまで、トップに挑もうというレベルの選手たちがいたかどうか?ということもありますし。


自己ベスト更新や、主要国際試合のメダル獲得、その試合の出場を目標にしているという選手たちもいたでしょうから。


あ、もちろん、(レイノルズさんはあまり見かけなかったけど)フェルナンデスさんとコフトゥンくんは2種類クワドで頑張ってましたよ?


けど…


(^◇^;)( ̄▽ ̄;)😓


町田さん…遠慮なくぶっ潰すとか言うなら、せめてその算段つけとかんと…4S習得するとか、ジャンプ全部後半にするとか…そのくらいしないと羽生くんに基礎点で太刀打ちできないのは、素人の私でもわかることやん…

まして、アクシデントで回避したけど、ほんまなら羽生くんはフリーで3本のクワド跳ぶつもりやったんやで?


まあ、羽生くんに基礎点で上回るためには、かなり難しい構成にしないといけなかったわけで、それをノーミスで実行するのはさらに難しかったのでしょうね。


…………


私は、男子のジャンプ構成の肝は

○クワドを何種類、何本入れるか

○3Aをどこで跳ぶか

○コンビネーションのうしろにトリプルを入れるものを2種類以上できるか

だと思うんですよね。


羽生くんが台落ちしたNHK杯で優勝した村上くんは、ノーミスだったのに得点は低かったのではないでしょうか。


フリーで4Sを2本跳んでノーミスなのに…と思ってよく見たら、コンビネーションジャンプのセカンド2Tが2本だけだったんです。


せめてどちらか3Tだったら、あるいは他のジャンプに(3Loは無理でも)2Loをつけていたら、と思いました。


羽生くんはセカンド3Loはやらなかったけど、セカンド3Tと1Lo-3Sの2種類、後ろにトリプルをつけられるコンビネーションジャンプを持ってました。


平昌オリンピック後には4T-1eu-3Fも世界初成功させてました。


羽生くんの強みはいくつもありますが、コンビネーションジャンプのうしろにつけられるトリプルが複数種類あったというのも、大きかったと思っています。


何しろ4T-3Aを入れたときなんて、「これでダブルジャンプをリストラできる」とか言ってたくらいだし。


フリー前にけがをして回避したけど、北京五輪では3A-3Loも入れるつもりだったみたいだし。


戦略は、コンビネーションジャンプにあり、というものを感じました。


…………


だからねー、セカンド3Loができる選手は、その強みをフリーでこそ活かして欲しいのよー


そのあたり…ちゃんと戦略立ててる?


う〜ん…


やっぱり、羽生くんからが一番、勝つための戦略が感じられたんやなぁ…


そやし、私は羽生くんを試合で見るのが好きやったんやなあ〜


それで、羽生くんがプロ転向してからは、気の抜けた炭酸みたいなぬるい試合に思えたんかも?


(採点への疑惑とは別に)


そして今は、戦略のさらに上を行く、羽生くんのスケートに魅了されてるんやわー❣️


読んでくださってありがとうございました。