私が持っていて読んだのは7巻までですが、「メダリスト」は面白いしフィギュアスケートの初心者が上達していく過程が垣間見えるのがいいですね。![]()
あ、私が8巻以降をまだ購入してないのは、ノッテステラータ公演を見に宮城県に行ったのと、能登半島チャリティーTシャツなどで手許不如意(単にお小遣い不足なだけ)だからです〜😅
あと、とにかく私は繰り返して読むもので、もうちょっと咀嚼してから続きに取り掛かりたい〜
というわけで、メダリスト6巻の司先生がいのりちゃんに言った「選手みんなが努力の末手に入れようとする金メダルは 人の上に立つ勇気がない人が偶然手にできる訳がないんだ」という言葉の重みについて考えています。
あ、もしもここでコミックスの内容を書いてはいけないのであれば、教えてくださいね。
…「人の上に立つ勇気」…
この言葉で、何を思い浮かべたでしょうか?
…………
私が羽生結弦選手のファンになったのは福岡GPFです。
当時、ソチオリンピックに向けて、世界のトップ選手たちが出場する試合を見て予習するつもりでした。
羽生くんはGPFで優勝して、全日本選手権も優勝して、ソチオリンピックではSPで世界記録を更新して金メダル🥇を獲得して、世界選手権も優勝しました。
まさに昇竜の、破竹の勢い。
世界選手権3連覇中だったPチャン選手との一騎打ち状態だったソチオリンピックから考えても、SPで出遅れて3位だったのに逆転優勝した世界選手権から考えても、GPFから全日本選手権くらいの頃の私の持っていた印象「正攻法で勝つために積み上げてきた選手」が合っていたのだと思います。
エレメンツの基礎点、GOE、PCS、全部を「自分にできる最大値まで獲得するための努力と工夫」があるという感じですね。
そして、それとは別に、「勝つことを躊躇わない選手」と思いました。
おかしいですよね、普通ならアスリートは勝利を目指すものです、なのにわざわざそんなイメージを持つなんて…
だけどそれは、特に日本国内では、某先輩選手に勝つのは「タブーに触れる」ような空気があったのではないか…と、後から知ったさまざまなことで補完された記憶から余計にそんな印象を受けたのかもしれないなと。
実際のところ、羽生くん以外の男子選手たちは、Dさんを抜かすことにとても躊躇いがあったのではないか、司先生の言う「人の上に立つ勇気」はその、当時人気があった選手よりも高い順位に立ったあとどう思われるか?の予想も含めてのものなのだろうなと思ったんですよね。
その覚悟はあるのか?と、常に自分に問いかけて、それでも前に進むだけの勇気が必要だったのでしょうね。
…………
羽生くんがいつ、どのくらいで、その覚悟を決めたのか?はわからないけど。
どのみちオリンピック金メダル🥇は、男子シングル選手たちのうち1人しか手に入れることはできませんから。
人の上に立つ勇気、自国の前回オリンピックメダリストよりも、世界王者よりも、錚々たる他選手たちよりも、上に立つ勇気を持っていたから、羽生結弦選手がソチでの金メダル🥇を勝ち得たのだろうと思います。
…………
だけどオリンピックは特別な試合なので、アクシデントもあるし、有力選手たちが失敗したり棄権したりということもあり得るので…
「人の上に立つ勇気」を持ってなくても、金メダルを取ってしまうこともあったのではないでしょうか。
それが本当に覚悟があっての栄冠だったのかどうか?は、金メダル獲得後の戦歴が何よりも雄弁に物語るのかもしれませんね。
そして、金メダリストになってからの羽生くんの活躍、さらなる上達ぶりからは、「人の上に立つ勇気」と共に「競技を引っ張っていく気概」も感じました。
プロ転向してからも、なお、「より良いフィギュアスケートを最高峰で見せていく覚悟」がある…
ますます楽しみですね。
読んでくださってありがとうございました。