フィギュアスケートの採点は、以前は6.0満点だったんですよね?
あとから知ったんですけど、選手たちは「何点もらえるか」ではなくて「何位になるか」という感じだったのだとか…
5.5をもらった選手は、5.4以下の選手たちよりも上位であると(ジャッジが)判断したということで、5.6以上をもらった選手たちよりは下の順位…
あ、当たり前のことを今さら?と思っているでしょうけど、これって「順位点」であとからその差が変わってくるんですよね。
たとえばSPで1位の選手は順位点が0.5、2位なら1.0…というふうになっていって、フリーはそれよりも順位点に幅が大きかったはずです。
つまり、ジャッジが「全員を見た中で何位と判断したか」でSPの順位が決まって、その順位点によってフリーで何位くらいにまで上がることが可能か?も違う…
そういうシステムだったのではなかったでしょうか。
あ、私はあまり詳しくはないので、間違っていたら教えてくださいね〜
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読者様頼りのブログ(⌒-⌒; )
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ソルトレイクオリンピックで採点不正疑惑があって、新採点システムに変更されたとき。
私の予想では、かなり「難しいから無理だろうけどこれが理想だから」という規定にしたのではないでしょうか。
スピンやステップのレベルなんて、なかなか4にはならないようなルールにした(つもりだった)けど、選手たちも指導者もそれを何とかクリアして、あいえすゆうの想定よりも早く、トップ選手たちは全員レベル4を取れる構成にしたのだと思います。
また、GOEの最大値をもらうのも、相当難易度が高いことを要求していたのではありませんか?
それでなくてもジャンプは着氷が綺麗に流れないといけないのに、難しい入り方とか高さと飛距離とか空中姿勢とか…
いくつも「美しく見栄えする要件」を満たさないと満点はもらえないわけですから。
まして、同じジャンプの繰り返し規制とか、回転不足判定とか、さまざまな枷がかけられているので…
一つ一つのエレメンツを無難にこなすだけでも精一杯になる、と思われていたのでは?
さらにPCSになると、スケーティングとかトランジションとか音楽の解釈とか…プログラム全体への評価になるわけなので。
技術を高めて高難度の技を入れるか、
難易度を落としてでもパーフェクトにするか、
基礎点の高いエレメンツを入れるか、
GOEで高くもらえる工夫をするか、
TESが高くもらえるようにするか、
PCSで勝負するか、
挑戦か、
完成度か、
そんなせめぎあいになると予測していたのでは?
羽生結弦選手が台頭してくるまでは、まさか、その全部を高くすることが可能とは思ってなかったのかも…
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羽生くんはプロになってから、「まさかそんなことができるとは」と思われることをいくつもやってきましたけど。
そもそもアマチュアの試合に出場していた頃から、「まさかここまでGOEも PCSも高くつけざるを得ないクオリティのプログラムを実施できるとは」と思われるスケートをしてきたんですよね。
それこそ、あいえすゆうが掲げた(はずの)理想的なスケートに最も近い…
というより、それを超えてしまった?
プログラムを見せたのが、羽生結弦選手だったわけです〜
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その、理想的なスケート。
そこに満点さえつけておけば…
あいえすゆうも、「プロのスケートの最高峰」として羽生結弦選手のアイスストーリーを「フィギュアスケートの理想」として掲げられたのに。
そうしたら今の凋落ぶりにはならなかったかも。
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理想のフィギュアスケートってどんなものを思い浮かべますか?
私が以前思い描いていたのは、
全てのエレメンツがクリーンで、
音楽の世界観が表現できているプログラム
です〜
羽生くんのファンになってから、さらにそのハードルは上がって…
6種類のトリプル以上のジャンプを全て高いクオリティで決めて、
多彩なポジションのスピンを綺麗に実施して、
音楽にぴたりと合ったエッジワークのステップとコレオで、
ジャンプが前半と後半にバランスよく配置されていて、
GOE加点要素のバラエティが豊かで、
プログラムの世界観に浸らせてもらえるスケート
が見たい〜
という、あつかましい?とても高い理想。
羽生くんに、叶えてもらいましたね❣️
ヘルシンキホプレガは今でも、私の中の大切な宝物です。
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ちょっとよそのことも。
ジャンプの加点要素だからといって全部タノつけて跳んだり、
後半に基礎点が1.1倍になるからと全部後半に跳んだり、
ツユ女子たちはずいぶん極端なことをしてるなと思ってました。
そこからルールが変わったんですけどね。
でも、平昌オリンピックより前から、羽生くんはそんな偏った加点要素で高得点だったわけじゃありませんよね?
最もバランス良く、挑戦と完成度の双方を満たしたスケート。
技のクオリティもプログラムの世界観も大切にしてきた…
そんなスケートが理想だと、羽生くんを見ていて感じました。
読んでくださってありがとうございました。