羽生結弦選手の単独アイスショーは、プロローグと、アイスストーリーGIFT、RE_PRAY、エコーズなんですよね。


プロローグでは、三味線奏者の中村滉己さんとの生演奏コラボがありました。


新プロのいつか終わる夢では、プロジェクションマップもリンクに投影されていたんですよね。


スクリーンにはこれまでの映像などが出てきましたし、MCで質問コーナーとか、バングルでリクエストとか、ファンミーティング的なほのぼの感があったのではないでしょうか。


千秋楽のとき「まだ終わらないで欲しい、追加公演してもらいたい」と思い、「でも、お一人でこれだけのプログラムを一日で滑り切るのは大変だろうから、もうちょっと負担が減るような構成にしてもいいから、単独公演を続けてくれたらいいのに…」などと、身勝手な願望も抱きながら見ていたのは、私だけではないでしょう。


ええ、「終わりは始まりの始まり」と言われてしまったから、「終わってしまうんだ…」と名残りを惜しんでいたはず。


2023.2.26

東京ドーム

GIFT

という、想定外の(というか、いつかはそうなったらいいなーレベルの夢想領域の願望が現実になるという)告知が出るまでは。


いやー、あれからのGIFT、RE_PRAY、エコーズと、進化して深化して神化してきたことを思うと…


思い描いていた理想が具現化するのを目の当たりにしたら、どういう心境になるのか?を体験したというか…


思い描くこともできなかったほどの、理想よりもさらに高いものを提示されたときの、頭が真っ白になるくらいの衝撃を受けた気分を味わったというか…


(⌒-⌒; )(⌒-⌒; )(⌒-⌒; )


どうするんですか、これ…


羽生くん〜


こんなに期待されて、

なのに毎回期待を超えてきて、

次どうするんやー???


チューチューチューチューチュー


…………


話がそれてしまった…


プロローグのときは中村滉己さんが来てくださっていたんですよね。


GIFTのときは東京フィルさん、武部聡志さんとGIFTスペシャルバンドさん、イレブンプレイさん。


エコーズにもイレブンプレイさん。


演出がMIKIKOさんというのも、豪勢ですよね。


ただ、当日だけではなくて、制作過程でも協力してくださった方たちがたくさんいらっしゃいましたし。


裏方さんスタッフさん、目立つところも目立たないところも、配慮と工夫と改善が積み重ねられてきた、素晴らしい一流のお仕事を目の当たりにしたように感じます。


…………


私は、芸術家さんたちはみなさん、「自分の作品をもっと知ってもらいたい」と熱望されているのだと思っています。


広く知られていくにつれて、好きだと思ってもらえることも増えるでしょう。


逆に、こきおろされて落ち込むこともあるかもしれないけど、それが改善や方向修正に役立つ有意義な指摘であるなら、そこでさらにレベルアップしていける方たちだけが残っていくのではないでしょうか。


そして、羽生結弦選手の単独アイスショーは、世界配信されるもの、これまでフィギュアスケートに関わって来なかった方たちにとっては、思わぬところからの「知ってもらう機会」になったのではないでしょうか。


もちろん逆もあるでしょう。


ゲームから、アニメから、羽生くんのアイスストーリーに行き着いて見た方たちと同じように、違う入り口から覗いてみたことから知った方たちもいるのでは?


芸術は個人的に好みだと思うものに特化して愛好する方たちが多いと思うので、世界的に有名な芸術家であっても、「名前は知ってるけど作品を鑑賞したことはない」方はわりといたりしませんか?


自分の趣味から離れたところの芸術に触れる機会は、そんなにあちこちにあるわけではないと思うんですよね。


だけど羽生くんのアイスストーリーには、興味を持ってもらえる入り口がいくつもあるんですよね。


羽生結弦選手の知名度も高いでしょうけど、それ以外にも…


クラシック界からピアノコレクションをとか、

映像作品としてエコーズをとか、

使われた音楽のファン、

プロジェクションマップに興味を持って、

イレブンプレイさんのファン、

東京ドームでのアイスショーへの興味、

たまたまディズニー+さんで見て、

テラサから…


どの方面から見られても、この作品に関わったことは誇りだと思える出来に仕上がっていたのなら、創作に携わる方にとっては幸せなことでしょうね。


もしかしたら、何年も経ってからでも、何かのときに「あのアイスストーリーで○○を手がけた方なんですかびっくり」と言われることもあるかもしれませんね。


今回、フィギュアスケートに関わってこなかったデザイナーさんたちの衣装を何着か見ました。


あれも、今後の可能性を広げるものであってくれたら嬉しいし、そういう特殊な条件下の衣装を手がけられる方たちも増えたら、フィギュアスケートの幅もさらに広がるかもしれない…


などと夢想してしまいました。


…………


羽生くんの表現が進化したときに関わってくださったのは、もちろんスケート界の指導者や振り付け師の方たちもですけど…


音楽界、服飾界、映像技術、音響、さまざまな方面の方たちとの関わりもあったからなのでしょうね。


MIKIKOさんとも。


野村萬斎さんとも。


内村航平さんとも。


大地真央さんとも。


ノッテステラータが楽しみです。


読んでくださってありがとうございました。