今日は羽生結弦選手のエコーズがTV地上波で見られましたね。
嬉しいです〜❣️
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哲学が何なのか?は私にはわからないけど。
自分に命の意味を問いかけ続ける羽生くんからは、人類の命題に真摯に向き合う姿を感じました。
こういう、答えのない問いを考えていくからこその、深みというか奥行きというか…
二次元のビジュアルと言われている羽生くんですけど、二次元ではない深みを感じる重厚で濃密な芸術として「アイスストーリー」を創り出せるのだなぁと思いました。
謎とか不思議とか、もっと知りたい解き明かしたいと望む受け取り方ができるものは、時間の洗礼に耐えて残っていくのかもしれませんね。
あと、本物の凄さというのも色褪せないのではないでしょうか。
私は初めてフィギュアスケートを見たのが、カルガリーオリンピックの伊藤みどりさんだったんですけど。
今見ても、あのジャンプはまだ他の誰も到達してない領域のように思います。
また、フィギュアスケートといえば必ず出てくるのがトービル・ディーン組のボレロですね。
こういう「本物」は、何年も何十年も語り草になるものなのではないでしょうか。
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羽生くんのスケートから感じる凄さは、フィギュアスケートを全く知らない方たちにも、逆にコアな競技のファンにも届くものだと思っています。
どちらかだけに「凄いんです」と言われる選手はいても、双方から認められるスケーターさんはそんなにいないのではないでしょうか。
私は体操を夫につられて?見ていたレベルですが、内村航平さんは凄いなと感じました。
それはたぶん、どの技も「難しいものを簡単そうに見えるように美しく実施する」のを目標にして、その理想に最も近づくことができたからなのだと思っています。
難しい技を「頑張りました」という形でやる選手たちの一生懸命さはそれなりに心を動かすものではあるけど、それよりも一段、レベルの高いところにいるのかもしれませんね。
羽生くんからも似たような感じを受けるんです。
伊藤みどりさんのジャンプ、トービル・ディーン組のボレロ、どちらも初見の方たちが見てもコアなファンの方たちが見ても「凄いな」と思われるものなのではありませんか?
羽生くんのスケートも、誰が見ても「凄い‼️」のでしょうね…
困ったわー
ここで、羽生くんの○○ていう代名詞の技、代表作、試合を挙げようと思ったら、いくつ思い浮かぶねん〜
カウンターからの3A、
世界初成功の4Lo、
フライングシットスピン、
キャメルからのドーナツスピン、
ハイドロブレード、
レイバックイナバウアー、
ベスティ、ツイズル、ニースライド、いくらでも出てくるやんかー
ニースのロミオ、
ソチのパリ散、
GPFのファントム、
NHK杯のSEIMEI、
GPFのバラ1、
ヘルシンキのホプレガ…
初見の方たちにおすすめ❣️
て言えるプログラムがいくつ出てくるんやー
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失礼しました。
最初に「本物」を見ると、そこが基準になるそうなんですよね。
私にとっては今でも、ジャンプの天才は伊藤みどりさんだけです。
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競技に出場している選手たちは、全員とは言いませんけど…得点や順位を得るために「やりやすいほうを選ぶ」ことが多いのではないでしょうか。
動きやすい衣装、得意なジャンルの音楽、そして…得点さえもらえるなら、跳びやすいジャンプを。
そこには、表現とかエレメンツの質を向上するという工夫よりも、自分の成績評価のほうが優先という浅さが見え透いてくるんですよね…
だから、羽生くんのプログラムのように、どこまで覗き込んでも底が見えない深さを感じられないんです。
羽生くんのスケートは、
プログラム全体で見ても、
アイスストーリーとして見ても、
試合を見ても、
EXを見ても、
競技のとき全部を通して見ても、
そのスケート人生全部を通して見ても、
見応えがあると思います。
そして同時に、
どのエレメンツを単独で見ても、
どの瞬間のスケーティングを見ても、
どの瞬間の全身をどの角度から見ても、
顔だけを見ても、
指先だけを見ても、
エッジだけを見ても、
美しいのではありませんか?
そういう、どれだけ長いスパン、広い範囲を見ても、どれだけ細かいところまで見ても「良いものは良い」…
そんな深みを見せてもらえて嬉しいですね。
読んでくださってありがとうございました。