羽生結弦絶賛委員会活動・競技トップの顔編です。
競技の顔と言われたら、どういう立場のアスリートを思い浮かべますか?
サッカーならWカップのMVPでしょうか。
テニスなら四大大会の覇者とか。
ゴルフもそうですね。
そういう世界的にメジャーな競技以外なら、やはり、オリンピック金メダリストになるのではありませんか?
そして、オリンピックは4年に1回ありますから、そのたびに金メダリストは出てくるんですよね。
羽生結弦選手がGOATと呼ばれ、世界的に知名度が高いのも、そのオリンピックで連覇を達成したということもあるでしょうけど…
それだけじゃない気がします。
…………
○オリンピック金メダリストとして出場した試合
羽生くんが初めてオリンピックに出場したときのそれまでの実績は、
2009年JGPF優勝(男子最年少)
2010年世界ジュニア選手権優勝
2011年四大陸選手権2位(男子最年少メダル獲得)
2012年世界選手権3位、GPF2位
2013年四大陸選手権2位、GPF優勝
だったんですよね。
2014年ソチオリンピック金メダル🥇獲得
ここからが、金メダリストとして出場した試合になります〜
2014年世界選手権優勝、GPF優勝
2015年世界選手権2位、GPF優勝
2016年世界選手権2位、GPF優勝
2017年四大陸選手権2位、世界選手権優勝
2018年平昌オリンピック金メダル🥇獲得
2019年世界選手権2位、GPF2位
2020年四大陸選手権優勝
2021年世界選手権3位
2022年北京オリンピック4位(アマチュア競技最後の出場試合)
どうですか、これ…
主要国際試合の表彰台に立ったぶんだけでも、(北京オリンピック除く)これだけの戦歴を残しているんですよ?
フィギュアスケート界では特に、オリンピック金メダルが目標だったりしますから…
それを達成すると燃え尽き症候群になってしまったり、また、オリンピックだとけがを抱えていても闘ったりしますのでその治療が必要だったりしますから…
金メダリストがオリンピックの次のシーズンにフル出場することは、そんなにないんですよね。
羽生くんはソチオリンピックの翌シーズン、当初予定していたフィンランディア杯を欠場しましたけど、GPS初戦で衝突のアクシデントがあったにも関わらず試合に出場して、GPF優勝までしました。
GPFはGPS2試合の結果で出場資格が得られるものなので、金メダリストが翌シーズンにGPF優勝するというのは、競技が序盤から注目される一因になったと思います。
○世界初成功と世界記録
世界初成功の技は、
4Lo→2016年
4T-3A→2018年
などありましたし、
世界記録は、
2012年GPSでSPパリの散歩道から始まって19回です。
その中には、
史上初のSPの100点超え、
フリーの200点超え、(同時に210点超え)、
合計得点の300点超え、(同時に310点超え、320点超え)、
SPの110点超え、
合計得点の330点超え、
フリーの220点超え、
といった「大台突破」‼️も何回もありました。
○競技以外の発信
東日本大震災のあと、それについて羽生くんご自身がどのくらい発信していけたのか…
ソチオリンピック金メダル獲得後のインタビューの印象が強かったかもしれませんが、金メダリストになってからはそういう発信がしていけるようになったのかもしれませんね。
そして、地震や津波でなくても、世界各地で自然災害は発生する可能性が常にあるのではないでしょうか。
○オリンピックの顔
平昌オリンピックのとき、羽生くんが到着した映像を見た瞬間に「オリンピックに魂が入った」と感じたんですよね。
北京オリンピックのときは、日本のメディアにまで「羽生結弦選手はいつ来るのか」と尋ねる方たちがいたのだとか…
オリンピックの顔、象徴。
それは、なろうとしてなれるものではなくて、なるべくしてそうなったのでしょうね。
…………
ちょっと独り言。
私がGPSに注目したのは、2014年と2015年なんですよね。
羽生くんのファンになって、日本男子たちが強いのも嬉しくて、GPS6試合ともTV放送を録画して見ました。
だから、町田さんがアメリカ大会で、無良さんがカナダ大会で、村上さんがNHK杯で優勝したのも憶えています。
その翌シーズン、羽生くんが点数の壁を粉砕してから、採点が迷走していったように感じました。
それからは「羽生くん出場の試合」をメインに見るようになり、特に平昌オリンピック後は羽生くんの出場しない試合はほぼ見なくなりました。
オリンピック金メダリストの放つ光が照らすうちに、
競技をより公正に厳密にしていけば、
スター作りに躍起になって採点を迷走させるよりももっと、
競技自体も燦然と輝いたはずなのに。
もったいないことをしましたね。
…………
今日、北京オリンピック金メダリストのパパダキス・シゼロン組の引退を知りました。
ミラノオリンピックに、これまでの金メダリストが出場する可能性は、これでさらに低くなったのではないでしょうか。
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羽生結弦選手は、公明正大、常に正攻法で闘ってきました。
そういうスポーツを見たいと望む方たちにとって、冬の王者はいつまでも羽生結弦選手なのかもしれませんね。
読んでくださってありがとうございました。