実力で打破することが可能かどうか?という話です。
話があちらこちらに行きますが、よろしければ読んでくださいね。
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○既得権益という言葉へのアレルギーに乗じられているのではないか?
兵庫県知事選挙について、やたらとこの言葉が出てきているようですけど、それは「自分以外の誰かが得していて、自分はそのぶん損している」気がするという「報われなさへの不満」をぶつけてもらうのに都合の良い言葉なのだからだと思います。
人間誰しも「自分のしてきた努力、苦労はわかっている」ので、それを高いものと思い込む、そして他者の努力や苦労を低く見積もってしまうんですよね。
自分は頑張ってきた、なのに報われない。
それは
他者がもっと頑張ってきていたからで、自分はまだそこまでのことはしてなかった、
とは思いたくないでしょうから。
そこに、不正や不公平が垣間見えると、だから自分は報われなかったのだと思うことができますよね?
そんなふうに、既得権益という言葉が「自分が報われていない」と思っている方たちにとって「甘い囁き」になっている気がします。
実際のところは、勉強を頑張って高学歴を手に入れた方たちが社会的地位についたのは既得権益と言い切れるかどうか?
先祖が頑張って子孫のためにと遺してくれた遺産を相続したら、それを既得権益と言っていいのかどうか?
それは、私には、
「頑張ってオリンピックで金メダル🥇🥇を取って連覇もして、競技のレベルを上げて人気を博した選手」
の人望、影響力、話題性、集客力、好感度などを
その選手の持つ既得権益と断定されたら嫌な気分になるだろうなというのと同じです。
要は
「今まで得ていたものが公正な手段で入手したものかどうか」が問題なのであって、
また、努力して得られるものかどうか?も問われることなのであって、
既得権益という言葉だけが独り歩きしていて、
その言葉へのアレルギー反応を利用されているように感じたんですよね。
「既得権益」ということだけで嫌悪感を募らせていたら…
気をつけないと、「既得権益は全部ダメ」とか言って、相続税100%にされて、土地家屋も預貯金も全部税金に取られて何も子孫に残せない社会にされるかもしれませんよ?
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○メディアという「影響力という権力」を悪用できる組織への反感を利用されているのではないか?
これも、兵庫県知事選挙から受けた印象です。
まあ、メディアがあまりにもこれまで、自分たちの影響力という権力に傲慢になって、世論を操作できると思い込んでしてきたことのツケがたまってたんだろうなと思います。
また、メディアのいい加減な報道によって、自分や家族、そして大切に思う誰かが傷つけられたという経験も、皆無という方のほうが少ないのかもしれませんし。
だからといって、メディアがこんな報道している、だから全部疑わしい、などというのはさすがに行き過ぎかな?と。
要はどんな報道機関も、一枚岩ではないし、一筋縄ではいかないし、クセモノではあるかもしれないけど…
少なくとも報道機関名がハッキリしているぶん、捏造していたら信用が低下する、そして消費者にそっぽを向かれたら業績が悪化するというくらいはわかっているはず。
まあ、「報道しない自由」を行使されて、
羽生結弦選手
がAIPSの「過去100年のベストアスリート」で6位に選出されたことを
黙殺された恨みはありますから。
メディアの逆張りしたくなる気持ちはわかりますけどね。
でも、裁判や正式な地方自治体の委員会での発言などを捏造はできないでしょうし、そのあたりは事実を把握するためには報道されたものを信用したほうがいいのではないでしょうか。
でないと、裁判の結果が疎かに扱われるような、法のもとに平等という原則が崩れてしまうことにもなりかねませんよ?
ちなみに、立花さんという候補者さんは、元知事さんを応援するために立候補したという話があったんですが…
これが本当なら、私はそういう「裏技を使う」こと自体が気に入らない、ということは
いつも正攻法で闘い抜いた、今もそうしているアスリートのファンとして、言っておきたいなと思いました。
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○SNSこそが最も、捏造誹謗中傷の溜まり場だったことを忘れているのではないか?
何だか、メディアの信用失墜と共に、SNSにこそ真実があると主張するのも見かけましたけど…
私が、羽生結弦選手の公式Twitterが開設されるまで、全くあちらを見て来なかったのも、魑魅魍魎の巣窟のように感じていたからです。
羽生くんのアンチは、主にTwitterで捏造誹謗中傷を重ねてきたのではなかったでしょうか。
確かに最近では、羽生くんのファンの方たちのほうが母数が多いから、そういうのは目立たなくなったのかもしれませんが。
Twitterがそういう、デマカセが拡散されることが多い媒体であることは、そんなに変わってない気もしますから。
まして、
愉快犯が面白半分に嘘を垂れ流すとか、
騙されたまま嘘を拡散してしまうとか、
さまざまなパターンが考えられるので。
色々な立場、考えを持つ方たちがそれぞれで発信するということは、それだけ玉石混交になりやすいと理解した上で利用しないと、とんでもないことを信じるはめになるかもしれませんよね。
コロナ禍の最初の頃に、ちょっとしたつぶやきからトイレットペーパー不足になった件もありましたし。
羽生くんクローン複数人説とか、あった気がする…
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○人の生死に関わることが軽く扱われることの不気味さ、そして、死人に口なしが実行されている…
内部告発した方を特定しようとした、その結果として自殺者が出た…
そしてその故人を貶めることを発信している…
死人に口なしですか?
普通の感覚なら、死者の尊厳にもっと配慮するものなのではありませんか?
生きている方たちにもどんな態度で圧力をかけていたのか、推して知るべしなのではないでしょうか。
また、県議会が不信任案を全会一致で可決したということは、どの地域、政党、派閥から見ても拒否されたということなのではないんですか?
特定のどこかのグループの既得権益の持ち主だけが敵対していたのなら、そんなことにはなってないでしょう。
まして、内部告発者が守られなかった、死してなおその尊厳を踏み躙られるって…
そしてそのことが軽く扱われている不気味さ。
私は、捏造された週刊誌の記事がもとで、
「死のうともしました」と
告白した方が、
昨年どれだけメディアハラスメントに苦しめられてきたのかと思うと…
命が軽く扱われることを看過して良いのか?という真っ当な感覚の欠如が怖いんです。
軽く扱われた命が、自分にとって大切な方だったら?
そのことをもう一度考えたほうがいいのではないでしょうか。
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○本来なら競技は真っ当な勝負の場であり、そこに上下は必要がないもの
新聞などに、今さら?な記事が載っていたんですが、「大会運営も『羽生ロス』会場埋まらず…フィギュア人気に陰り」とか見出しについてますけど、これは要は
羽生くんだけでなく、高橋さんや宇野くんも抜けた今だから書けるようになった、ということなのでしょうね。
昨日も書きましたけど、高橋さんは
日本男子シングルではトップに君臨するはずだったし、それは観客との一体化で成し遂げようとしていた
のだと私は推測しています。
私がまだ羽生くんのファンになる前から、日本の観客は高橋さんのライバルになりそうな選手たちには冷たかったとか、それはすけれん自体もそうだったという感じだったのでは?
だから、織田さんも小塚さんも高橋さんには気を遣っていたし、無良さんも町田さんも高橋さんを抜かさないようにして?リスペクトは口にしていた、という状況だったのかも。
それで、真っ向から勝負を挑んだ、そしてあっという間に抜かした羽生くんに
「空気読めよ、誰もDちゃんを抜かしたらダメなんだよ」
と圧力をかけて、
まだ高校生だった羽生くんを罵倒することで
その場の空気では高橋さんのファンが支配していた、そして
「絶対王者はDちゃん」
を押し通そうとしたのでしょうね。
おそらく高橋さんのファンの方たちは、
ジャンプやスピンというわかりやすい技ではなくて
ステップという「レベルのとりかたやGOEのプラス要件が理解しにくい」ものを得意とする選手のファン、
そんじょそこらのニワカでは通用しない
「見る目のある競技ファン」という立場に優越感を持って、
他選手たちのファンを見下していたということもあったのでしょうね。
優越感に浸って他者を見下す経験は、麻薬のように中毒性があったのではないでしょうか。
それは昨日書いた松本さんの話も同じことで、誰かを自分の下に置いて見下すというのは、「空気読めよ」でできるなら、そこに努力も実力も必要がないので…
病みつきになるかもしれませんね。
だけどそもそも、フィギュアスケートはスポーツです。
あるのは勝敗、得点による順位であって、そこに上下関係はないはずなんです。
さらに今は羽生くんも高橋さんも宇野くんもプロなので…
順位も、取ったメダルも、世界記録も、ステータスにはなるし大切ではあるけど
もっと大事なのは
どれだけの方たちに見て良かったと思ってもらえるか?
なのではないでしょうか。
私は、
羽生くんのファンになって良かった、
羽生くんのスケートを見られて幸せです。
だから、
羽生くん、
生まれてきてくれて、スケートをしてくれて、
生きていてくれて、死なずにいてくれて、
ありがとうございます。
と、思うんです。
毎日祈っています。
羽生結弦選手が健康で、思い描くスケートができますように。
…と。
読んでくださってありがとうございました。