昨日の続きです。
人類は分業することで、それぞれが得意なことを活かして、苦手なことは他の誰かに任せることで、発展してきたという部分があるのだと思います。
それは、当然「対価と引き換えにお願いする」のと同時に「感謝と敬意を持ってしてもらったものを受け取る」のであれば、特に問題なくより良い生活に繋がってきたのではないでしょうか。
問題があるとしたら、労働力を安く買い叩くとか、見下すとか、やってくれて当たり前という態度を「権力側」が持っている場合なのだと思います。
…………
フィギュアスケートでいうなら、
試合やアイスショーに観客が集まるのは当たり前とか、
リンク設営に費用がかかるからチケット代が高額になるのは当然とか、
ジャッジはボランティアなのだからスケートを愛してやってくれているという固定概念を押し付けるとか、
だからその試合の結果は受け入れられて(特にオリンピックの金)メダリストはスターになるものだという(主催側の)常識には従うものだという
あいえすゆうにとって都合の良い「現状を続けていくこと」を
ファンが受け入れると思い込んでいた感じがします。
そこに風穴を開けたのが、
羽生結弦選手
オリンピック2連覇、
スーパースラム達成、
世界初4Lo成功者、
世界記録19回達成したGOATだったわけです。
実は今、私はとても迷いながらこの文章を書きました。
羽生くんのしてきたとんでもない改革、レベルアップ⤴️はそういう…アマチュアのときの成績を遥かに超える、プロになってからの「職業・羽生結弦」が達成してきた功績のほうをもっと重視した紹介文にするべきなのではないか?と…
YouTubeでご自身のスケートを発信して、
シェアプラクティスでその練習をまるっと公開して、
単独アイスショー「プロローグ」を成功させて、
東京ドームでアイスストーリー「GIFT」を成功させて、
アリーナツアーで「RE_PRAY」を成功させて、
宮城県でのノッテステラータ公演を2年連続で成功させて、
能登半島への復興支援チャリティー演技会を成功させたんですよね。
現地観戦のみならず、ライブビュー、配信、CSを含むTV放送、円盤化…
さまざまな形でその「羽生結弦のスケート」を見られるようにしてくださってます。
これが画期的というか、それまでのアイスショーはたぶん、ツアーのうちのどれかをダイジェストでTV放送されたらラッキーくらいのものだったのに。
GIFTは今でもディズニー+さんで配信されているし、CS放送も円盤化されたものも、ファンそれぞれが環境と課金に応じて、羽生くんのアイスショーを現地以外でも見られるんですよね。
特に、YouTubeでは、メンバーシップ以外でも見られるスケート映像がいくつもあって、「現時点での最高峰のスケート」が堪能できるんです‼️
…………
それだけでも凄いのに、羽生くんは、
私の憶測ですけど、
単独アイスショーでは制作・総指揮なので、
あらゆる分野の「アイスショー開催のために必要なこと」もやっているのだと思います。
もちろん全部をすることは不可能ですけど、最初から全部人任せにするのではなくて、普通なら面倒でつまらないと思うようなことほど、ご自身で学んだり体験したりして、それをしてくださる方たちへの感謝を持って託しているように思うんですよね。
照明、音響、座席からの見え方の確認、リンク設営や製氷、撤収、撮影位置の確認、チケットやグッズの販売方法、音楽の許諾や配信の手配…
それぞれに、どれだけの手間と工夫と時間が必要なのか、知ってお願いするのと丸投げするのとでは、任された側も違うのではないでしょうか。
そしてYouTubeでは、その映像の編集もしているわけです。
誰かに託して自分のことだけをするというやり方は、その負担がどれくらいなのかを配慮できない人がやると、悲惨なことになる可能性もありますよね。
頼んだのにまだなのか、出来が良くない、こんなものにしかならないのか、などという不満を持つのはたいてい、「自分がその苦労を知らない」からなので。
羽生くんは率先して、各部署の苦労や工夫を知ろうとしているのかな?と感じました。
そしてそれはより良いものになるという成果に繋がっているんですよね。
それを見させてもらえるなんて、果報者です〜
読んでくださってありがとうございました。