正攻法こそ最善の早道、という話です。
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羽生結弦選手を見ていると、地道に真っ当に正確な技術を積み上げることが大事だと感じられるんですよね。
都築先生が、正しい踏み切りでのジャンプにこだわって教えてくださったこととか、クリケットクラブでのスケーティングを一から見直したこととか、全部今に繋がっているのだなぁと思います。
私が羽生くんのスケートの技で特に好きなのは3Aですけど、それは実施が美しいからと、入り方や出方に工夫があったりして、見ていて爽快感があるからなのでしょうね。
(あのー
…ここだけの話、男子で、クワドは跳べるけど3Aは苦手という選手たちって、わりといますよね?
見ていてハラハラするというか、大丈夫かな?と思うくらいに長く構えてやっと跳ぶとか。)
羽生くんの3Aは、音楽のタイミングにピタリとあっていて、高さと飛距離のバランスが良くて、あと…ご本人の「得意技❣️」感が伝わってくるのが、めっちゃ好きなんです〜
それでも、最初から得意だったわけじゃなかったんですよね?
アクセルは王様のジャンプ。
そう言われて、そう思って、だから頑張って、そしてその3Aの差で(ソチ五輪で)金メダル🥇をとったのだと思っています。
もちろん、男子でクワドを跳ぶなら、3Aはそこまで点数的に重要なポイントではないという考え方もできるでしょう。
でも、「得意なジャンプで得点を出すことに注力する」のと、「苦手なジャンプをあまり入れたくないから高得点になる別のものを多用する」のとでは、違うのではないでしょうか。
羽生くんは試合では4Fを入れませんでした。
トリプルまでなら綺麗に跳べても4回転にしようとするとエッジが明確なインサイドにはならないから、とご本人がおっしゃってましたよね。
だけど今、3Fは綺麗に跳んでいますし。
4T-1eu-3Fの世界初成功も、羽生結弦選手です〜
とにかくどんな技も、正確に実施できるというのが第一で、さらに「どれだけ音楽の表現として美しく見せられるか」にこだわっているから、羽生くんのスケートは何回でも見たいと望まれるものになっているのではないでしょうか。
それは一朝一夕にできることじゃない。
丁寧に、緻密に、正確なエレメンツを実施する実力を培ってきたからできることなのだと思います。
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かなり前に読んだ歴史小説作家さんの話で、その為政者への評価は「どの戦に勝ったとか、城を建てたとかではなくて、庶民の生活レベルを上げたか、治安が良くなったかで判断したい」とのことでした。
今、日本の政治家さんたちの中に、庶民の生活レベルを上げるための施策を考えている方が、どれくらいいるのでしょうか?
国力を高めるには、そういう地道な積み重ねが必要なのだと思います。
政道に早道はない、真っ当に、正攻法で。
この国に生まれて幸運だったと感じられるような社会になるよう、真っ直ぐに、より公正な国政になるよう努力する方向に舵を切ってもらえたらと願っています。
また、災害が多発していたり、復旧が困難だったりして、その地域にお住まいの方たちが絶望感に捕らわれてしまうような事態もあるでしょう。
ものごとはいくつも問題が山積みになるし、そういうときにはどこから手をつけていいのかと途方に暮れてしまいますよね。
それでも、絶対に助けてもらえると信じられるなら乗り越えられることもあるのではないでしょうか。
日本は災害の多い国です。
助けてもらえた方たちが、次にはどこかを助けに行くほうになることもあるでしょう。
そういう良い循環になるためには、国が率先して「絶対に助けます」という態度でいることも大事なのではないかな?と。
誰だって、助けてくれる相手は信頼できると思うでしょうから。
そんなふうに、地道に、信頼を積み上げていってもらえたら…
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どれだけ言葉で飾っても、誤魔化しても、結局のところ真実には敵わないのだと…
ここ数年のフィギュアスケート界を見て、そう思いました。
恣意的採点で得点と順位を歪めても、ファンは、観客は、視聴者は、見たいものを求めるのだと。
政治はもっと複雑で、そんな簡単に割り切れるものじゃないのでしょうね。
でも、そういう「理解しきれない難しいこと」ほど、真っ直ぐに「それが正しい道筋かどうか」を常に自分に問いかけながら判断していけるようになれればと願っています。
読んでくださってありがとうございました。