災害がこれ以上酷くなりませんように。
どうかご無事でいてください。
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「ひとりの手」という歌をご存知でしょうか。
私が小学生の頃、近所に学生さんたちが住んでいる寮があって、そのうちのお一人がギターを弾いてくださったことがあります。
小学生でも知っていそうな、歌えそうな曲を。
そのうちの一曲が「ひとりの手」だったんです。
今、私の手許にはその楽譜や歌詞はありませんので、曖昧になってしまった記憶をたどるだけなのですが。
「ひとりの小さな手 何もできないけど それでもみんなの手と手を合わせれば 何かできる 何かできる」♪
というのが一番の歌詞だったと思います。
二番以降は「目」とか「声」とかあって、ラストは「人間」だったんですよね。
「ひとりの人間は とても弱いけど それでもみんながみんなが集まれば 強くなれる 強くなれる」♪
記憶が正しいかどうか、心許ないんですが。
あのとき、ギターを弾いて共に歌ってくださった方に感謝しています。(たぶん私より8〜9歳上のお姉さん)
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人は、注目されて影響力が増すと、自分の力を過信してしまうことがあると思います。
TVやメディアで発言する方たちとか、SNSでのフォロワー数を自慢する人たちとかも、その典型のように感じます。
だけど一人にできることは限られています。
だからこそ、協力することが必要なんですよね。
そのことを羽生結弦選手は熟知していらっしゃるから、チャリティー演技会「挑戦」を行ってくださったのではないでしょうか。
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たとえばの話です。
羽生結弦選手が行ったようなチャリティー演技会。
あれと同じようなやり方で、寄付を集めることはどのくらい可能でしょうか?
何もスケートに限られたものじゃなくていいので、「スポーツとか文化的なイベント」を有名人が行って、そこに地元の若い方たちの発信も加わって、配信サービスでの売り上げから経費を除いて寄付する。
そういう方法は、今後どのくらいできるようになるでしょうか。
私は、こういうやり方なら、それこそさまざまな方たちにできるのではないかな?と思うんですよね。
ただ、その方法で寄付するためには、経費を上回る売り上げがないと困ります。
そして、イベントの主催側に「この方なら間違いなく寄付してくださる」という信用がないといけませんよね。
そのあたりを
羽生結弦選手
ならクリアできましたけど、他の方たちは踏襲するでしょうか。
それとも別の、それぞれのやり方を模索するでしょうか。
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羽生くんは、ご自身の知名度や影響力をご存知で、それを活かした活動をなさっていますよね。
当然、個人的に寄付をしてそれだけで終わらせることもできたはずです。
だけどこうやって、復興支援チャリティー演技会として、私たちにも参加させてくださった。
これは、何重にも意味があるように思います。
○その人数ぶんの「役に立ちたい」という思いが伝わる
今回どのくらい、配信サービスとTシャツの両方ともを購入した方たちがいたのか?はわかりませんけど、少なくとも、購入人数ぶんの「チャリティーに賛同して、自分もその一員になりたい」という思いがあったはずです。
○その発信で現状が広く知れ渡る
エブリィなどの地上波放送は、その時間帯にTVをつけていないと見られなかったりしますよね。
また、YouTubeだと最初から関心のある方たちしか見なかったりします。
チャリティー演技会はまだ見逃し配信しています。
あとからでも参加可能‼️
そして、今どうなっているか?も伝わるきっかけになったのではないでしょうか。
(そのあとで、今回の豪雨災害が…)
○被災地の「忘れられたのではないか」という不安の払拭
日々のニュースなどでどのくらい取り上げてもらえるか?という点で、半年あまりの間に、復興は思うように進まないのに「もう過去のことになった」かのようにされてしまっては、取り残されたような気分になるのではないでしょうか。
チャリティー演技会で、北陸に目と心を向けた方たちが多くいたのなら、良かったと思います。
○何回でもできるやり方を提示した
はい、ここです。
大切なのは、「同じような支援をまたできるか?」ということなのではないかと思ったんですよね。
羽生くんは既に宮城県でのノッテステラータという座長公演を2年連続で成功させています。
羽生くんご自身が今後どのような未来図を描いているのかわかりませんけど、この演技会のような方法なら複数回することは可能なのではないでしょうか。
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羽生くんは、ソチオリンピックで金メダル🥇を取ったあと、「無力感」「何もできていない」「直接復興の手助けになるわけじゃない」というようなことをおっしゃってましたけど。
羽生くんの「役に立てるなら」という思いに賛同する方たちは、もう、こんなにたくさんいます。
もちろん、「羽生結弦のスケートが見たい」だけの方もいらっしゃるでしょうけど。(⌒-⌒; )
もう、無力なんかじゃなくて。
1人だけではできないことも、
多くの方たちの力を得て、
できるようになりましたよね。
ひとりの小さな手は何もできないけど、みんなの手と手を合わせれば何かできるんです〜♪
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災害が早く収まりますように。
少しずつの力が合わさって、お役に立てますように。
命が守られますように。
読んでくださってありがとうございました。