昨日の続きです。


フィギュアスケート界では何となく、

○オリンピック、世界選手権のメダリストになれば安泰

○プロスケーターは現役のときよりもジャンプの難易度を下げてもOK

○アイスショーは照明と衣装で煌びやかにしたり、小道具や演出で楽しませていける

○選手たちに対しては高得点が出たら「素晴らしい」と賞賛、プロスケーターに対しては「この表現力を見てください」と言えば、ファンは信じる


ということが通用する、それでやっていけると思いこんでいたのでは?


…………


荒川静香さんはドライというか、ご自身のことを過大評価してない気がするんですよね。


だから、プロになってからもバンクーバー以降のメダリストたちより前に出ようという感じがなくて、あっさりと高橋さんに主役を譲ったりしています。


解説としては真央さんに対して何か言ったことがあったのか、真央さんのファンの方たちからは嫌がられてましたけど…


それに懲りたのか、当たり障りのないことばかりおっしゃる感じでした。


また、八方美人と思うような言動も多く、すけれんの副会長になってもフィギュアスケート競技の改善を進言するでもなく、解説も採点からかけ離れることのないように注意して話していたような…


それもこれも、荒川さんは「プロスケーターになる」のが目標だったので、他のスケーターさんたちのファンから睨まれるのは避けていたのかも?


ある意味、プロとして世渡りしていくお手本のようなものだったかもしれませんね。


…………


それと比較すると、浅田真央さんはご自身の道を切り拓いている感じがします。


やりたかったことは、それまでとは違うアイスショーだったのではないでしょうか。


もっと低価格でアットホームな、家族連れがわいわいと見に行けるような、敷居の低いアイスショーで「フィギュアスケートっていいな」と思ってもらえるような…


すけれんの後ろ盾なくそれをやるには、ファンと協力者が必要ですが。


そのあたりも乗り越えて、サンクスツアーなどを開催してきたのは凄いことですよね。


このあと荒川さんのFrOIなどにも出演するようですし、今後どういう道を歩くのでしょう。


…………


羽生結弦選手はそういう、先達の辿った道を見てきたのでしょうね。


プルシェンコさんやウィアーさんへの憧れが「いいとこ取り」になったのと同じように、国内のスケーターさんたちが新たなアイスショーを開催していくのにどうやっているのか?を参考にして、ご自身のアイスショーを考案したのではないかと推察しました。


あ、私の勝手な憶測です〜


荒川さんはすけれんと繋がっているから、国内外のスケーターさんたちを呼べたので、真央さんはそこから離れたからなのか、もう連盟には所属していないスケーターさんたちとアイスショーを作ったのでは?


あ、あくまで私の憶測です〜


そうなると羽生くんとしては、すけれんの所属選手たちを呼ばない形でのアイスショーを目指すことになりますよね?


だからプロローグ、GIFTという単独アイスショーと、ノッテステラータという復興支援のプロだけのアイスショーにしたのでは?(ジェイソンくんだけはアマチュアの選手だけど)


あ、これも私の憶測です〜


もちろん、既存のアイスショーに呼ばれて出演するのは、日程や条件などで決めていたでしょうけど。


ご自身で主催するものは、方針を決めないといけませんよね?


荒川さんのFrOIは、仲の良いスケーターさんたちを呼んでやっているのでしょうか。


真央さんのサンクスツアーは、日本各地でファンの方たちに「浅田真央のスケート」を見てもらえるものだったのでしょう。


では、羽生結弦選手は?


プロローグはアマチュアの選手だった頃を振り返り、プロのアスリートとしてのスタートをファンに届ける「序章」でした。


GIFTはファンの方たちへの、鑑賞する方たちへの、日本の誇りを見てもらいたい方たちの総力を結集した「贈り物」でした。


RE_PRAYは、ゲーム世界をアイスストーリーとして表現した、新たなアイスショー。


何かもう、あまりにも、ステップアップが早くて高くて、この先どこまで行くのか…というくらいに。


スケートで表現する世界観に、ファンを引き込んでいますよね。


やりたかったことはまだたくさんあるのかもしれないし、また新たに湧いてくるのかもしれない…


それをアイスショーにできるだけの、企画制作能力と、協力してくださる関係者の方々と、羽生結弦選手のスケートの実力があるからこその「アイスストーリー」…


見られる時代に生きられて良かったー❣️


読んでくださってありがとうございました。






ちなみに自分から考案したのではなさそうなアイスショーについては、すけれんの後ろ盾で助成金つきだったりするとか…


あるいはマンガのマルチメディア化の一つのアイスショーだったりするとか…


そういうのは参考にならない気がするんです〜


少なくとも羽生くんはそういうアイスショーをする立場ではないと思うので。