平昌オリンピックがブルーレイに入っていたので見返していたんですが、6.0満点時代の名コーチほど、「難易度を落としてもノーミスで」にこだわっている感じがしました。
(ソルトレイクまでならそのほうが勝機があったんやろなぁ)
ですが近年のフィギュアスケートでは、特に男子シングルでは、クワドと3Aを何本跳ぶか、それに加えてコンビネーションのセカンドに何をつけたかが、勝敗の行方に関わってきていたんですよね。
(スピンとステップは失敗しいひんかったら、そこまで実施クオリティほどの得点差がつかなかったし)
3-3でセカンドループが跳べるのは強みだと思うけど、その威力が発揮できるのはSPよりもフリーだったのではないでしょうか。
(うしろにトリプルつけられるパターンが多いほうが、基礎点を積み上げられるもんな)
ですがそもそも、「難易度を落としてもノーミスで」という戦略は、多種クワドジャンパーが何人もいるときにはもう、通用しなかったように思いました。
(テンさんとネイサンくん、そこでSPで足切りされるかどうかの差が出たのかも)
羽生結弦選手がSPで何度も世界記録を出したのも、セカンド3Tがテッパンだったからなのでしょうね。
(単独クワドも3Aもめっちゃクオリティ高かったし、スピンも絶品、ステップは最高〜)
競技では得点の積み重ねなので、そのあたりに対応できたかどうか?が明暗をわけることもあったのではないでしょうか。
(まあ、真っ当に採点されるのが、最低限の前提条件やけどな)( ̄▽ ̄;)
…………
一方で、アイスショーだとしたら、難易度は高くなくてもノーミスで演じられるスケーターさんのほうが、人気あったりしますよね。
(難易度高くても最高のクオリティで実施して、表現もスケーティングも最上級の別格の方がいてはるけど、他のスケーターさんたちを見渡した場合はそういう感じするなあ)
無理な挑戦よりも完成度重視、それは6.0満点時代の名残りというよりは、フィギュアスケートを芸術的スポーツと位置づけた伝統からなのかもしれませんね。
(そしてだんだん、ミスするのが怖くて簡単なことしかしなくなって、飽きられてきたんかも?)😅
ただ、私は昨年のノッテステラータでの内村航平さんとのコラボで、「完成度はクオリティであって、ミスの有無とは違う」と感じたんですよね。
(失敗の数が0かどうかより、1つ1つのエレメンツをどれだけ美しく実施できるかの差なんとちゃうやろか)
そのあたり、何をもって芸術というのか?なんて私には難問ですけど、少なくとも「何度でも鑑賞したくなるもの」ではあると思うので、だったら「ミスしなければそれでいい」というわけではないのでしょうね。
(ミスはないほうがいいに決まっているけど、美しさを追求してのミスと、無難にこなしただけのものとでは、受ける印象も違う気ぃする)
…………
羽生結弦選手のスケートを見ていると、難易度の高いものも美しく実施され、音楽の良さをより感じられるプログラムになっているんですよね。
(そやし何回でも見たくなるんやー)
ノーミスの、パーフェクトなプログラムはもちろん何回でも見たくなりますけど、ミスがあってもこれは好きだなと思うものもありますよね?
(何回でもて…何十回、何百回、見たことかわからへんくらいやがな)
転倒があったにもかかわらず、伝説の演技となったのは…ニースのロミオとかGPFのオペラ座なのではないでしょうか。
(オペラ座は国別対抗戦のほうがそれこそ「難易度低くてもノーミス」なんやけど、GPFのほうがようけ見たもんなあ)
それぞれのプログラムで、「このときのが良かった」というのがあるでしょうけど、その全てがノーミスというわけではなかったというあたり、羽生結弦選手の力量が桁違いだからなのかもしれませんね。
(羽生くんご本人はノーミスしたかったのわかっているのに、そうじゃないときのも好きやて言うファンで堪忍してなー)
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スポーツであり、芸術であり、エンタメでもある…フィギュアスケートの奥行きと深みがどこまであるのか、羽生結弦選手がこれからも見せてくださると期待しています。
(このとっちらかった芸術音痴のファンが、どこまで理解できるか?は不安やけどな)(^◇^;)
明日のCS放送も楽しみにしています。
(CS難民の方たちにもいずれ見られるときが来ますように)
ツッコミつきの文章におつきあいいただき、ありがとうございました。
(フィギュアスケートの可能性というよりは、もはや「羽生結弦のスケート」の未来が楽しみやていう感じになってる…)