私は義母が脳梗塞になってから亡くなるまでの十数年、自宅介護していました。(入院中を除く)
子育てと違って、介護はだんだんお世話されるほうの本人が動けなくなっていって、ケアする私の負担は増えていきました。
そして、いつ終わるのか見当がつかなかったんです。
さらに、その「終わるとき」というのは、義母が施設に入るのでなかったら、私か義母かどちらか(あるいは両方)の命の終わり、ということだったんですよね。
これはもう、精神的にきついというか…
「自分が楽になる」ことを望むのは決して悪いことじゃないはずなのに、それが義母の命の終焉を意味するというだけで、罪悪感を伴うわけです。
自分はいつまで続けられるだろうとか、ひょっとして自分のほうが先にあの世に行ってしまったら残された家族はどうするだろうとか、考え始めるとドツボにハマってしまう感じがしました。
まあ、自宅介護すると決めたときに真っ先に考えたのは、「続けるためには無理をしない」ことだったので、ゆる〜く長〜くやっていこうという感じだったので、その通りにできて良かったです。
前にも書いたと思いますが、自宅介護は(介護施設などとは違って)ずっとつききりで世話をするわけじゃないんですよね。
入浴はデイサービスなどに任せてました。
トイレ介助、着替え補助などは要介護3になったくらいからするようになりました。
食後の口腔ケアとか、服薬とか細々としたこともありましたけどね。(⌒-⌒; )
あとはデイサービスなどに行く準備くらいです。
だからトータルの時間としては、そんなにかかったわけじゃなかったんですよね。
ただ、まあ、さすがに…夜中に数回起こされると、こちらの体力が不安になりましたけど。
…………
ちょっと尾籠な話になりますが、トイレ介助のときは、リハビリパンツなどが便で汚れてたりしなければ、そこまで時間はかからなかったんですけど。
便秘ぎみだったのと、膀胱炎を何回かぶり返したのとで、排泄に時間がかかるときがあったんですよね。
そうなると、それを待つ時間が何というか…私にとっては所在ないもの、義母にとっては申し訳ないと思っているであろうものになるんですよね。
さすがに、数十秒、数分のために、衛星的環境とはいえない場に本を持ち込んだり、スマホを開くのもどうか?と思ったし。
そんなときに、羽生結弦選手のKOSEさんのブログでの発信で、「姿勢を良くする」ことに使おうと思ったんです。
義母のトイレ介助しているときに、私が待つだけの時間は、姿勢を良くするために与えられたもの。
そう思えば、それは「介護しながら自分のために使っている時間」になったわけです。
おお、我ながら効率的‼️
数分であっても、イライラしながら待つだけなのと、姿勢を良くするために使う時間ととらえるのとでは、トータルだとかなりの差ですよね。
私って、羽生くんのファンになって、めっちゃラッキーやったんやわー❣️
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ヘルシンキのホプレガも、大好きなSEIMEI様も、その他のプログラムたちも。
私にとっては、「10分の休憩ができるなら、見ることが可能な最高の時間」だったんです。
人間どうしても、使えるお金には差がありますよね。
貧困に悩む方と、普通に生活できる方と、お金持ちの方とでは、同じ¥100,000でも本人にとっての価値は全然違うでしょう。
ですが、時間はそうとは限りません。
余暇に使える時間には差があるかもしれないけど、一生よりも長くはない、ということは同じではないでしょうか。
ならばその「一生の中の時間」のうち、自分の好きなことに使えるときに何をするか?と考えたら…
それをどのくらい、大切に使おうとできるか?の差は、どこでつくのでしょうね。
…………
私が以前Xで発信したときに、アンチらしい相手に揶揄されたことがありましたけど。
あのとき、「自分にとって味方してくれる方の援護は1207万倍の価値がある」というようなことを書いたのも、そういう意味なんです。
私を茶化すのは、それをやりたい人が自分の(歪んだ)愉悦のためにしたことでしょう。
だけど、私のためにコメント、メッセージ、いいねをくださった方たちは、「私のためにと考え、時間を使ってくださった」んです。
こんなありがたいことがあるでしょうか。
自発的に、私のために、ご自身が何かできないかと考えてくださる…
😭
羽生くんのおかげで繋がれたご縁を大切にしてきて、ブログを書いてきて良かったと思いました。
…………
できれば、SNSなどで攻撃された方たちも、そんなふうに、少しでも「味方の援護のほうが強い‼️」と感じられるようになってもらえたらいいな、と思います。
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羽生結弦選手は、時間の大切さを骨身に染みてわかっているのでしょうね。
ジャンプを跳んだら、1秒後にはスケートができるかどうかわからないくらいの大けがをするかもしれない。
今笑っていても、10秒後には街が壊滅するくらいの災害が起きるかもしれない。
それを知っている方ですよね。
1分では、1時間では、「何ができるのか」を考えているように思います。
時間を大切に使う方だから、観客の、視聴者の、「羽生結弦のスケート」を見る時間を最高のものにしたいと、努力してくださっているのでしょうね。
それに応えられるファンでありたいなと思います。
(お金はそんなに使えないけど…)
読んでくださってありがとうございました。
このブログを読む時間も、それぞれが使ってくださっているんですよね。
だから私は、少しでも、読んで良かったなと思ってもらえるように書きたいんです。
必ずしもストレス解消になるものにできるとは限りませんが、面白いなとか、何やこれこんな考え方する人もおるんやとか…思ってもらえるものを目指します。
自信はないけれど…(^◇^;)