羽生結弦選手は、勝ってファンを増やし、負けてもファンを増やし、スケート以外でもファンを増やしている気がします。


勝ったとき…ニース世界選手権、ソチオリンピック、ヘルシンキ世界選手権、平昌オリンピック、4連覇したGPF…


スケート以外…記者会見、被災地訪問、対談、CM…


負けたとき…北京オリンピック…


フィギュアスケートで何を勝利と言うか?はさまざまな考え方があるでしょうけど、私は、予想された順位や得点を上回ったときや目標を達成したときなのかな?と思います。


だからニース世界選手権では、羽生くんは3位だったけど勝利したほうにあげました。


…………


たぶんフィギュアスケートの競技では長いこと、「失敗=負け」だったんでしょうね。


転倒が一番わかりやすい失敗ですが、ジャンプの着氷が危うかったりとか、スピンがほどけてしまったりとかは、素人目にも「あ、今のは…」と気づくのではないでしょうか。


一方で、難易度は経験者でないとわからなかったりするんですよね。


かなり前、伊藤みどりさんの話で、ジャンプを「できるようになったら次」という感じで習得していったそうなんですが、トリプルジャンプの習得順が現在の採点での基礎点の低いほうからではなかったんですよね。


まあ、得手不得手もあったのかもしれないけど、「ん?その順番で習得してったの?」という感想はもちました。


スピンだって、レベルを取るためにあれやこれやと条件があったと思うんですが、じゃあ、レベルが同じなら基礎点も同じか?というと、違ったりしますよね。


というか、そもそも、レベル4のスピンと2Aや3Tの基礎点を比較すると、本当に難易度に応じているのか疑問ですし。


そうなってくるとなおのこと、選手たちは、「自分がいかに高得点をもらえる構成にして、失敗せずに遂行できるか」というあたりに特化してきたのでしょうね。


もちろんその中でも、得意な技を見せ場にしたり、あっと思わせる特徴的な動きを入れたりして、個性的なプログラムにする工夫はあったのかもしれませんが…


それでも、「採点での難易度が高いものを多用して失敗なく終わる」のが勝利への近道のようになっていたのなら、競技自体の魅力が失われていくのも無理はなかったのかも。


…………


まして、EXもそうですが、アイスショーでだと、そういう「失敗しない」ことに特化したプログラムにあまり魅力を感じなくても、仕方ないのではないでしょうか。


それでなくても、試合のときのような高難度のジャンプを入れることは、ほとんどないというのに。


難易度を下げて、失敗しないことに注力する…


見どころがどこにあるのか、不明になってませんか?


…………


アイスショーでは、特に集客では、羽生結弦選手の一人勝ち状態になってますけど。


実力がもともと飛び抜けているのに加えて、新たなチャレンジを次から次へと打ち出してくるんですから。


そりゃもう、目が離せませんって。


他の誰ができるんですか?


○6練からの試合レベルのプログラム


プロローグではSEIMEI→4S、4T、3A、3A-3T、3A-1eu-3S

GIFTではロンカプ→4S、4T-3T、3A

RE_PRAYでは破滅→4S、3A-2T、3Lo、4T、4T-1eu-3S-1eu-3S、3A(-3T)


ひえ〜っっっ

書き並べて、改めて、何やこれー

びっくりびっくりびっくりびっくりびっくり


○スピン多用プログラム


メガロ…こんなスピンばかりって…

ツイズルも含めたら、何回転してるんやー

それをリンクのプロジェクションマップと融合する動きでっっっ

びっくりびっくりびっくりびっくりびっくり


○ダンスプログラム


阿修羅ちゃん…それ、履いてるのスケート靴よね?

と、確かめたくなりませんでしたか???

😅😅😅😅😅


○スケーティングプログラム


いつ夢の動きは、クリケットでのクールダウンからということですが、同門のスケーターさんに同じことができるのか尋ねてみたい。

キョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロ


○異業種コラボプログラム


内村航平さんと→コンクエスト。

大地真央さんと→カルミナ。

凄かった、とにかく凄かった‼️

おねがいおねがいおねがいおねがいおねがい


それ以外のプログラムでも、全部、完コピできる選手が皆無だろうとまでは言いませんけどね。


あの美しい実施ができるのは、羽生くんご本人だけだと思います〜


…………


結局のところ、羽生くんのスケートは、難易度の高さも恐ろしいくらいだけど、実施の美しさでは無双だということなんですよね。


挑戦と完成度のせめぎあいは採点競技の常なのでしょうけど、完成度は失敗しなければいいというだけのことじゃないと、もっと早く気づけば良かったのにと思います。


羽生結弦選手という、挑戦する意欲満々の、完成度が高い、実施の美しさで敵う者なしの、表現力が桁違いのスケーターを引きずりおろそうとあれこれしていたけど。


とって代われるスターにしようという試みは、全部ぱあになったのも当然のことかと。


…………


今、羽生くんのアイスストーリーをあちらが血眼になって見ているのも、何かしら難癖をつけようとしているのでしょうね。


競技のときと同じような感覚で、羽生くんがミスしたら大げさに騒ぎ立てる気なのかも?


羽生くんはもうプロなんですから、そして、出ているのはアイスショーなんですから、転倒したところでそれは、ミスではあっても勝利でなくなるわけじゃないんですよね。


そのあたりを読み違えているのでは?


羽生結弦選手にとっての勝利は、

見た方たちそれぞれの心にあるんです。


見て良かった。

また見たい。

もっと見たい。

他のものも見たい。


その感想一つ一つが全部、羽生結弦選手の勝利です‼️


勝敗は私たちの胸に。


羽生くん、次も勝ってくださいね❣️


読んでくださってありがとうございました。