昨日の続きです。
日本のメディアに元高校球児がわりと多くいたとして、忌憚なく言うとしたら、その人たちをアスリートとしてどのくらいのレベルだと思いますか?
そうですね、「甲子園大会ベスト8が最高成績だった」と言われたら、一流?二流?三流?どのあたりに位置すると思いますか?
ピラミッド型の階層だったら、最上階が50段目にあるなら、何段目まで登ったと判断しますか?
…………
どんなスポーツでもそうだと思うんですけど、伝説になるような、直に同時代にその勇姿を見てなくても名前(や顔)を知っているような、競技の代表的な選手はいますよね。
そして、その競技ならその次くらいに思い出す選手というのも、いるかもしれません。
ですが、たいていの場合、自国の誇りだったり、目立ったエピソードがあったりするわけでもなかったら、そんなに記憶には残らなかったりするんですよね。
もちろん、名前を挙げられたら「ああ、その人もいた」くらいにはなるでしょうけど。
そんなふうに、競技からほぼイコールで誰もが思い浮かべられる選手なんて、数えるほどしかいないはずです。
一流と呼んでいいのはそのあたりまで…なんて言ってしまうと、さすがにちょっと条件が厳しいと思うけど。(⌒-⌒; )
では、プロ野球ならどのくらいまでが一流か?と言われたら、私なら…顰蹙覚悟で言いますが、次の条件を満たす選手までかなと。
あ、選手として、なので…監督として実績を残した方たちのことは、今日は省略します〜
○記録保持者
現在でも塗り替えられてない記録の持ち主は、一流と言っていいでしょう。
あと、記録を10年以上塗り替えられなかった場合、新しい記録になっても、それまでの記録保持者は一流だったのだと思います。
あるいは、記録保持者がまたご自身の記録を抜いた場合も含めておきます。
○タイトル10以上
10年連続でタイトルを取れるなら、それは一流でしょう。
あるいは、三冠王を2回取ったら、2年で6タイトルぶんと換算するので、10年もかからないかも。
○優勝チームのMVP3回以上
チームスポーツである以上、優勝に貢献するのは大事ですよね。
この条件を満たす選手だけが一流だと言われたら、他の選手たちには気の毒でしょうか?
では、ピラミッドの最上階が50段目でこのレベルなら、高校野球の経験者なら何段目くらいが妥当でしょうね?
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本当は、一流の方たちだったら、ご自身が「さらに高みを目指す」ことに邁進しているでしょうから、他の競技に対してつまらないマウント取ろうとかしないと思うんですよね。
私から見たら、
一流は自己研鑽に励む方だから学びを得ようとするし他者への敬意を持っているけど、
二流はそこまでのレベルではないから一流への嫉妬や自分には運がなかっただけという拗ねた見方をする感じで、
三流はそもそも彼我の差がどれくらいなのかわからないんでしょうね。
三流だと、一流のアスリートがどれだけのことをしているのか理解してないから、自分をその一流の次くらいの位置にいるように勘違いして、ピラミッドの49段目くらいにいるつもりで、他のスポーツを見下すような態度をとることがあるのかも。
…………
私が、野球は相手のミスで勝てるスポーツと定義したのも、メディアにいるような(野球経験者でもプロにはなれないレベルの)人ならそういう思考回路になってもおかしくないなと思ったのであって。
一流の選手なら、自力で勝つことのほうを望むはずです。
というか、相手のミス待ちなんて、運任せみたいな意識でいたら勝てないとわかっているのが一流なのでは?
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さらに、一流であることを超えるには、そのピラミッドよりさらに高い一段を積み上げないといけない気がします。
超一流は、現在の一流でも太刀打ちできない高みにまでレベルアップさせる存在。
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フィギュアスケート界は、羽生結弦選手をピラミッドの最上階から蹴落としたら、他の選手が一流と思ってもらえると勘違いしたのでしょうね。
羽生くんは実はもう、とっくに「競技のレベルを何段階も上げていた」んです。
それも、羽生くんしか上がれないくらいの高みに設置していたものなので。
羽生くんをそこから蹴落としてしまったら、その、「羽生くんが積み上げたぶん」まで一緒になくなってしまったんですよね。
そして今、羽生くんは、「職業:羽生結弦」として新たに「羽生結弦のスケート」で、超豪華で精密で美しい、遥かな高みにまで届いているピラミッドの頂上にただ1人で君臨しているんでしょうね。
見上げる私たちは、口を開けて見惚れるばかり。
さらに高い一段をまた積み上げたのを毎回目撃しながら、その孤高の天才を応援できることに感謝するんです〜
読んでくださってありがとうございました。